996ターボとGTー1クランク

996ターボエンジン。
インテーク側にバリオカムを搭載しました。
ポルシェの可変バルブタイミングです。
インテークのカム山が3つの山からなります。
普段は、左右のカムがリフターを押しバルブを動かしていますが可変タイミングで真ん中のリフターが飛び出しそれを真ん中のカムがリフトさせるという複雑な作りです。
996ターボには、インマニのレゾナンスフラップは、ありません。
写真の用にブースト圧による抜け防止のステーになっています。
バリオカムとツインターボの組み合わせなので可変インマニなどは必要ないということです。
そして、GTー1クランクの特徴である
各シリンダーごとにピストンシリンダが分解出来ます。
空冷ポルシェがそうであるように
例え1気筒だけ不具合が出てもその気筒のみシリンダーを交換出来ます。
これが、普通のカレラと大きく違うところです。
996カレラやボクスターのエンジンは、1シリンダーがダメになった場合でもクランクケースASSY交換となります。
サーキット走行を考えた場合
どちらが有利なエンジンか???
考えれば分かります。
991GTー3がGTー1クランクをやめた後も991CUPカーは、GTー1クランクを使い続けた。
その理由は、サーキットを走る人へのポルシェの優しさではないでしょうか?
メンテナンスコストは、最低限に抑える。
空冷ポルシェが今でも人気であるのは
メンテナンス制が良いからです。
だからサーキットを本気で走る人が選ぶポルシェは、GTー1クランク搭載の
空冷ポルシェ全車種
水冷ならターボ   GTー3  GTー2  CUP
と言うことになります。
初期投資は、どの車も高いですが、
それなりの価値が必ずあります。
人気車種には、それなりの理由があると言うことです。