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今日は、朝から930ターボの慣らし運転をしていました。
ウチでは、エンジンを組んでお客さんに渡す場合お客さんに慣らし運転をしてもらいます。
その距離は、3000kmです。
最初の1000kmを 3000rpm
2000km までを 3500rpm
3000km までを 4000rpm
などという風にやってもらっています。
ターボ車の場合は、最初の1000kmはブーストを掛けないでなどと指定もします。
どんなに機械の技術や制度が上がっても慣らし運転は必要です。
ただレースカーなどの割り切った使い方の場合は、もっと短期間で行います。
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ちなみに慣らし運転にかかる時間はお客さんそれぞれですが、なるべく短い時間がいいです。
3000kmを半年かけて走るより1ヶ月 のほうが良い。
これは、車のエンジンにとって最も負担な事は止まっているエンジンを掛けるという行為。
いわゆるゼロスタート。
これが1番の負担となります。
極端な事を言えば1番良い慣らし運転の仕方は3000kmをノンストップで走り切る。
これが1番良いです。
エンジンベンチやダイナパックがないとまず無理ですね。
ちなみにこれポルシェの取り扱い説明書
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さすがにポルシェ
車を解っている内容です。
慣らしが終わるまで通勤でなんか使うなよ!と言う内容です。
冷間始動や短距離運転の繰り返し、、、、
ウチでも実際には、1年かけてやっと慣らし運転が終わる方もいます。
最近では、半年以内に終わらない場合は、一度オイル交換をさせてもらっています。
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車のゼロスタートは、本当に良いことがありません。
よくあるカムの虫食いやロッカーアームの虫食いはゼロスタートの時に起きます。
レースでも最も多いトラブルはPIT INでエンジンを止めた後に起きます。
F1でもWECでもスーパーGTでも
PITストップ後にトラブルが最も多いです。
だからメカニックはみんなエンジンなんか止めたくないんですがレギュレーション上止めないといけません。
こう考えると現在の車の信号待ちのアイドリングストップ。
バカじゃねえの?と思います。
少しの燃費上昇の為に
セルモーター バッテリー エンジン
全てに負担をかけています。
まあーー今の車は家電と同じ使い捨てですからメーカーはどうでも良いのでしょうね。
今日は800km走りました。
あと2回で終わらす予定です。