ポルシェ964の油温

空冷ポルシェの油温計は
温度表示がないので
どのメモリで何度なのか?
わかりません。
そこで、defiのメーターが付いている車でチェック。
100度までの設定は、こんな感じです。
1番下が、50度
その上が  65度
その上が92.5度
100度は、真ん中より少し下の位置です。
写真より少し上の位置。
今の時期
空冷ポルシェのアイドリングで油温を100度にするにはほぼ1時間ぐらいかかります。
車のオイルは、100度以上の状態にする事って実は凄く重要です。
特に、あまり乗らない車の場合は、
油温が100度以上にならない状態が続いてしまいます。
この状態が、何ヶ月も続けばエンジンオイルの中にブローバイガスに混じってガソリンの成分が溜まってしまいます。
これが、エンジンオイルには最も良くない状態です。
ガソリンが混ざったブローバイは、エンジンオイルを腐らせG/K類にも悪影響です。
酷い車は、オイル交換でドレンボルトを抜くと水がかなり出てきます。
これが、ポルシェでよくあるオイル漏れの原因になります。
これの1番の対処方法が、車を走らせるなら油温は、100度以上にしてあげること。
油温が、100度を越えればエンジンオイルに混ざった水分が蒸発して無くなりま
す。
こうする事で、エンジンオイルは、良い状態を保てます。
でも、実際は、エンジンオイルが11Lも入るポルシェで油温を100度以上にする事は、街乗りではほぼ不可能。
高速道路だとオイルクーラーに風が当たり余計に下がります。
と考えるとサーキット走行以外に方法は、ありません。
だから、定期的にサーキット走行をするポルシェって調子が良いのだと思います。
本場ドイツはアウトバーンがあり。
ニュルブルクリンク
は、チケットを買えば誰でも走れる環境です。
日本にもこういう環境があれば良いのですがさすがに無理なので富士スピードウェイが良いですよ。
富士のライセンスのツーリングクラスなら気持ち良く自分の車を安全に全開に出来ます。
環境も良いのでお勧めですよ。

OS スーパーロックLSD ハイエース

この時期は、やっぱり多い

ハイエースのLSD取り付け。
年間でも、1月ー3月が断トツに多いです。
LSDは、利き方を変更したチャレンジspcです。
もうトータルで100台以上のハイエースに取り付けています。
ファイナル交換も同時にやられる方も多くこちらも人気です。
高速走行が多い方は、燃料が良くなりますよ。
こちらは、S14  シルビアのデフ
クスコのRSです。
ハイエースとシルビアのデフ。
見比べてみればどちらがケース剛性が高いか一目瞭然です。
ちなみにAE86は、ハイエースと全く同じ造りのデフケースです。
デフが、ケースの中にすっぽり覆われるシルビアに比べてハイエースは、デフのほとんどがケースの外です。
これじゃ、剛性は、出ません。
リヤホーシングの足回りのデフは、この様な造りしか出来ないのでレースなどには不向きです。
今は、トラックかハイエースなどのバン車両にしか使われていません。
まあーサーキットを走るわけではないのでこれでも十分なわけです。

Link フルコン が出来る事

今、1番おすすめだと言った

フルコン  LINK。
何がそんなにいいのか?
少し、説明。
まずは、そのソフトウエアー
これが、完全日本語対応。
しかも、昔のソフトみたいに訳のわからない日本語ヘルプではなく車と日本語を解っている人間がきちんと作った膨大なヘルプ画面。
かなりの専門用語まで網羅しているので、プロでも勉強になります。
pc上で各気筒ごとの点火やインジェクターのチェックが出来ます。
この機能は、昔からmotecにはあって他のフルコンにはなかった。
それが、LINKでは当たり前のようについています。
この機能の何がいいかは、
エンジンの不具合が出た時にどのコイルやインジェクターがダメなのか?
pc上ですぐ判断出来るところ。
いちいちタイミングライト付けてなんてことがいらない。
そして、ECUの統計情報。
これは、ECUがリセットするまで何時間動いたのか?  油温  油圧などの温度が最高何度になったのか?
レブリミッターを入れている場合は、レブに何回当たったのか?
などのECUのすべての情報が解ります。
車のオーナーが、俺はオーバーレブなんてしていないよ。
って言ったってこれを見れば1発解ります。
でも、これらの機能は、オーナーさんには、何も関係のないこと。
オーナーさんは、車が調子が良く動いて速ければそれでいいはず。
でも、最新のフルコンは、車のオーナーを制御する機能が、満載です。
どちらかというと乗り手よりも作り手を意識した機能です。
昔のキャブ車を自分の手足のように走らせていたドライバーからすれば
怒られそうな制御ばかりです。
要するに、時代の進歩や最新技術によって、ドライバーの質も落ちたということかな!
さらに、出来る事を言うとギヤ比や車速
回転数によるターボのブースト制御や点火時期  燃料  NOS 制御。
安全面で言えば、各センサーの異常数値を感知しての点火リタードや点火カット
ブースト制御  燃料制御。
can通信もデータロガーも内蔵なので、あらゆるダッシュメーターが使えたりタブレット端末にも表示出来る。
当然、電子スロットル制御
最新版ではツイン電子スロットルまで制御。
あとは、パソコン内で、2個のECUをリンクさせる事が可能なのでV12気筒エンジンなどにも対応可能。
不均等爆発などのオッズファイヤーエンジン。
ノックセンサーを感知しての各気筒ごとの点火リタードが可能。
タコメーターなどは、defiのメーターの様にイグニッションオンで針をゆっくり動かすなんて事も可能。
また、クランクセンサーやホールセンサーなどもLINK内の専用のオシロスコープを内蔵しているのでどんな波形で動いているのか?オシロスコープをつけなくても確認出来る。
ここに書いたのは、自分が知っている範囲の事だけです。
まだまだ、いろいろな機能が隠されています。
正直、LINKで出来ないことを探す方が難しい。
ここまでの制御を20万円程度のECUで、行えるのは今までだとありえない事でした。
(一番安いモデルのatomだと12万円)
例えば、こんな使い方。
富士の長いストレート
2速で立ち上がって3速 4速までブースト1.5k  5速は少し安全を見て、ブースト1.3Kに落とす。
もしくは、エンジン回転5000rpmまでは、ブースト1.5k  その先7000rpmまで1.3Kにする。
筑波サーキット。
2速 3速は、立ち上がり重視で、あまりテールスライドしないようにブースト1Kで
バックストレートの3速 4速は、フルブーストの1.5kに
なんて事が、車速でもギヤ比でも自在に出来ます。
NAでも同じようにある回転や車速を考慮して点火時期を進めたり、早めたり
レブリミットを変えたり。
こんな使い方が、可能です。
車の特性をオーナーやサーキットに合わせた特性に変える事がLINKでは簡単に出来る。
エンジンを壊さない為の2重3重のリミッター機能や安全制御が出来る。
でも、私はエンジン屋なので
少し違和感を感じます。
本当にブースト1.5kで大丈夫なエンジンなら木細工無しに始めから1.5kで行きたい。
点火時期  30度で大丈夫なエンジンなら
始めから30度で行きたい。
エンジンのレブリミットは、ドライバーの感覚に任せたい。
作り手の本心は、いつだってそう。
こんな木細工無しに乗ってくれる
本物の乗り手を探しているんですよ。
最新技術によって、車はどんどん良くなっていく。
この先  近い未来に必ず自動運転がサーキットでも最速になる。
ECUは、恐ろしく進歩してもう人間の能力では追いつけなくなる。
それが良いのか?悪いのか?今の自分には解りません。
でも、最終的には、車はやっぱり乗り手次第。
そう思える世の中は、残して欲しいものです。