964T 同時点火

964T  フルコン同時点火仕様です。

MT  OH も終わったのでエンジン搭載。
点火コイルは、ギガコイル6個。
MTもOH済みなのでピカピカです。
点火(火花)が強いという事は、やっぱり偉大です。
最後にルーカスのレース用オイルを入れて完了。
HIGH  ZINC。
つまり鉛入りのオイルです。
アメリカでは、許可がないと購入出来ません。
鉛、、、、、は、こと潤滑に関してはこれほどいいものがない。
昔の有鉛ガソリンがまさにそうでした。
ただ、触媒に対しての攻撃性があるのでストリートユースでは使えません。
ハイチューンドエンジンには、大きな味方です。

996 GT-3 メンテナンス




水冷ポルシェの走りのモデル。
996GTー3。
水冷ポルシェで本気で走るならGTー3以上のモデルでないとお勧めしません。
その理由は、やっぱりエンジンですかね。
空冷時代は、カレラもターボも共にGT1クランクを使用したエンジンでしたが
水冷になりカレラは、ドライサンプではなくなりクランクケースとシリンダーが一体型のブロックへと変化。
しかも、シリンダーもベンツなどと同じアルシルシリンダー。
しかも、サーキットなどを走りもし、オーバーヒートさせたならすぐにシリンダーが焼き付きます。
GTー3や従来の空冷ポルシェならシリンダーは、個別に交換可能ですが水冷カレラの場合、シリンダーが一つでもダメになればブロックごとの交換となります。
だから、サーキットを本気で走るお客さんには、水冷ならGTー3以上のモデルしか勧めません。
安いからと思い簡単に手を出せば痛い目にあいます。
しかも、水冷カレラをどれだけチューニングしてもGTー3にはなれません。
MTも違えば、足回りもまるで違います。
R32のスカイラインをどれだけチューニングしてもGTーRにはなれない。
これと同じです。
車選びは、最初のベース車両が凄く大事です。
自分の最終到達点を決めて車を選ぶことが重要です。
GTー3とはいえもう15年落ちのモデルです。
楽しく乗るにはいろいろメンテナンスが必要です。
でも、カレラとは違いお金をかけた分だけきちんと答えてくれるのもGTー3です。
今回は、ステアリングラックを新品交換。
フロントのロアアームのボールジョイントもガタがある為交換です。
GTー3は、こういう部分もカレラとは違いキャンバー調整が出来るようにシムが入れられます。
後は、点検したところショックが抜けているのでOHします。
996GTー3も 年式により経年劣化が進んできているのできちんとメンテナンスする事が重要ですね。

Oさん 964 セッティング完了




O さん  964カレラ2  セッティング。
964エンジン 強化パーツでフルOH。
ハイカム仕様。
街乗りが、普通に出来てエアコンも普通に使えてそれでいて走らせると速い。
これがこのエンジンの理想です。
何故なら、このオーナーさんもう一台930をお持ちでその車には、昔私がマルティニRSRで使っていた3.4L. 6スロ  RSRカムのフルチューンのエンジンを搭載した車をお持ちです。
パワー的には、共に300ps。
でも、乗り味も特性も違う300psです。
だから 964カレラは、街乗りベースのどこに行っても乗りやすい仕様がいい。
このカレラ  めちゃくちゃ乗りやすいですよ。
それでいて踏むとフラットトルク7000rpmまで綺麗に回ります。
しかも、燃費もすごくいい。
ECU は、EMSのフルコン仕様。
オーナーさんの思考とは違いますが
もしこの車がサーキットを走れば
かなりのタイムも記録出来ると思います。
大事に乗ってもらいたい1台ですね~。