日産 L型エンジン 2

★日産 L型エンジン 2

日産L型エンジンをO/H中なのですが、
今まで不思議と交わることがなかったエンジン。

Lのチューンドは、凄いよ!

と周りから言われていましたが今まで触る機会がなかった。

以前にも書きましたがLを触る前にベンツやポルシェを知ってしまった。

いまさらL型、、、と


心のどこかで思っていました。

でも、、、

エンジンをばらして組んでいる途中にこのエンジンのよさが少しずつ解ってきました。

Lは、凄いよ!  という意味も。

ここまでシンプルでチューナーをその気にさせるエンジンは、なかなかないのだと思います。

シンプル イズ ベストとよく言いますが、L形は、まさにそうですね!

昔、日産のR32 GT-RのRBは、L型があったから誕生したエンジンであると
書いたことがあります。

この記事

http://hiro-shop.biz/idaf/data/6376.html

車オーナーから見て魅力的なエンジンとは、自分でもイジれるシンプルなエンジンであると
思います。

GT-Rのエンジンを自分でO/Hしようと思う人は、あまりいないと思います。

ツインターボで4WD  ツインカムヘッド、、、、エンジンを降ろすだけでも大変です。

パーツ点数も凄い数になります。

その点、L型は、シングルカム、NA、キャブ仕様です。

エンジンを降ろすにも2時間もあれば十分ぐらいです。

L型の魅力のひとつとしてノーマルに対してのチューニングしたときの劇的な変化があると思います。

本当にめちゃくちゃ速くなる。

150PSぐらいのエンジンが、チューニングすることで300PS以上になる。

これは、現在のNAのエンジンでは、ありえないことです。

あと、やはりキャブが凄く似合います。

エンジンを動かす為の手段も、エンジン本体とキャブレター、点火系は、ディスビとコイルだけです。

エンジンルームは、地面が触れるぐらいにスカスカな状態です。

こんなにシンプルなエンジンが300PS以上のハイパワーで走ってします。

凄く魅力的ですよね!

エンジンの中身もブロックのクランクキャップは、7ベアリングでブロックのスカートも長いので
剛性があります。

古い作りなのですが今のアルミブロックの車のエンジンなどと比べるとはるかに剛性があります。

ただクランクキャップ自体の作りが悪く組み方によりクランクのスラストクリアランスがなくなってしまう
場合があります。

こういうエンジンは、慣らしながら組むということが必要となります。

機械といものの基本は、どんなものでも、スムーズに動くことが基本であります。

L形のように7つのベアリングを使っている場合は、7つのうちのベアリングのどれかが
クリアランスが狭かったりすると、当然、回転に対して抵抗となります。

また、クリアランスが広い場合、ガタツキとして現れます。

例えば、7つのバアリングを閉めるにしても当然均等に順番どおり徐々にトルクをかけていくのですが
トルクをかけるたびにクランクを回しならが締めていく。

こうすることでどのキャップを閉めたときに回転が重くなったのか?解るわけです。

全部締めた後に、回してみたら重かった!では、どの部分がダメだったのか?解らないものです。

こういう単純で考えてみれば当たり前のことがプロと素人の違いであると思います。

しかし、L形エンジンは、面白い、、

すっかり好きになってしまいました。

単純なものほど奥が深く面白いものであると思います。