964 Yターボ  エンジン分解 11年目の真実

964ターボ Yターボ 号。

エンジン分解

エンジン作成から  実に 11年。

しかも、使用用途は、サーキットまでの行きかえりと レース走行のみ。

11年でどれぐらいサーキット走行したか?

ポルシェのCUPカーなどは、走行時間の 目安が100時間、、、などと言われていますのでとっくに過ぎていますね。

エンジンフルチューンの タービンは、 TD78 29D  です。

このオーナーさんの凄いところは、サーキットを走るたびに エンジンオイルは、毎回新品交換。

これをこの11年間 続けています。

だから、、エンジン内部は、めちゃくちゃ綺麗。

新車か?  と思うレベルです。

ロッカーアームも カムシャフトも オイルの黒ずみがまったくありません。

11年間 サーキットを全開にした、、ピストン、、、

カーボンの蓄積など、、まるでありません。

1万キロ程度の車のピストンのようです。

メタル類は、、、まだ、、慣らしが終わっていないんじゃないか?  と思わせるほど綺麗なあたり。

11年前   ちょうど WPC という表面処理が 流行りました。

この車も エンジンのメタル類  カムシャフト  ロッカーアーム  などにWPC処理をしました。

ポルシェのエンジンって、、2回もOHする人って  ほぼいないです。

街乗りしか乗らない方は、まず、、2回目は、ない。

だから、自分達 作りてとしては、やったことの結果が結局解らないままですが

このエンジンの場合 やっと 11年目にして 真実が解りました。

WPC加工は、  やった方がいい。

だって、、こんなに綺麗なメタル、、、見たことないですから、、、

もちろん定期的なオイル交換があっての話です。

この車の不具合部分は 1か所のみ。

1番シリンダーのEXバルブが 少し欠けていました。

EXのバルブガイドにガタが出て それによりバルブが左右に振られて

ピストンのリセスの角にぶっかった模様です。

リセスの角に バルブが当たった跡が、、、

ちょっとしたオーバーレブの時に当たった感じですかね。

バルブの破片が少し、、ピストンにも、、、

まあーー 全然問題ないレベルですのでピストンはそのまま使います。

この先の 10年に向けて、、

新たにエンジンを組んでいきます。