ハイエース ファイナルギヤの話。

今日は、ハイエースのファイナルギヤの話。

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これは、ハイエースだけではなくほかの車も同じです。

ハイエースのファイナルギヤは、同じ車種でもすごくいっぱいあります。

下から  3.5  3.7  3.9  4.1  4.3 .4.5  4.8   5.1

という具合です。

これらを車種ごとにいろいろ設定しています。

メーカーってすごいね。

ちなみに

ガソリンの2L ATが  5.1   MTが 4.8

ガソリンの2.7l  ATが 4.1

ディーゼルの 3L  ATが  4.3

などといろいろ車種ごとに違います。

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この数値は、写真のリングギヤの数をピニオンギヤの数で割れば計算できます。

割り算なので記載したようなぴったりな数値には、来ません。

例えば5.1なら正確には5.125です。

この数値は、車の駆動輪  ハイエースならFRなのでリヤ側のタイヤが1回転するのに
プロペラシャフトが回った回数です。

5.125ならタイヤが1回転回るのにプロペラシャフトが5.125週しています。

だから、自分の車のファイナルギヤを調べるには車載だとタイヤを1回転回した時のプロペラシャフトの回る回数でおおよそは、解ります。

3回転半   回れば  3.5

4回転と   2分の一 回れば  4.25  などという具合です。

これは、MTも同じです。

ヤフオクなどで訳のわからないMTを買ってきた場合、
メインシャフトを回してアウトプットの回転数でおおよそのギヤ比が解ります。

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ウチでは、ハイエースにLSDを着けるときに、同時にファイナル交換が流行りです。

例えば、2L ATの 5.1の場合 MT用の4.8に交換します。

なぜ??こんな事をするのか?

それは、4.8にローギヤ―化することで高速走行のエンジン回転数を抑えることができ
燃費が良くなるからです。

100kmで 3000rpmで走っていたのが  2700rpmになればとうぜん燃費は、良くなります

これが案外バカに出来なくて  交換した人は、ほぼ燃費が3-4km 良くなったと評判です。

でも、不具合は、ないのか???

確かに、ローギヤ化すれば発進の出足は、悪くなります。
でも、それはよーいドンして比べたらの話です。

普通に乗る分には、まったく分からないレベルです。

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あとは、LSDの必要性。

LSDが入っていない車をジャッキUPしてエンジンを掛け、、、タイヤを回してみれば解ります。

LSDレスの車は、どちらか? 駆動しやすい側のタイヤしか回りません。

試しに回っているタイヤを足で止めると今まで回っていない方のタイヤが回ります。

要するにLSDがない車は、普通に走行しているときもどちらかトラクションを伝えやすい駆動でしか
走行していません。

だから、横風などを受けると車がフラフラします。

これは、トラクションが右 左  やっぱり  右  などという風に伝わるからです。

これを無くすのがLSDの役目です。

じゃーどうしてメーカーは、最初からすべての車にLSDを付けないの???

と思いますよね。

これにも、理由があります。

メーカーが販売する車は、老若男女 誰が乗っても快適でなければなりません。

LSDは、その性質上  独特の音が出たり、、小回りが利かなかったりします。

メーカーの車は、クレームが出てはいけない。

だから本当は、LSDを付ければ走行性能が良くなるのは、解っていてもある一部のスポーツカーを除いては付けられないのです。

これが現状です。

ポルシェ964

でいえば、、、ターボは、標準装備、、、でもNAは、オプション設定でした。

ポルシェ程のスポーツメーカーでもこんな感じです。

まあーー確かに、、LSDついてる車を何も知らない奥さんが乗ったらクレームが出ます。

自動車メーカーって大変だなーーーー

今日は、ファイナルギヤとLSDのうんちくでした。