ポルシェ スタッドボルト修理

ポルシェの整備の中で1番厄介なのは、EXマニホールドを外す場合、
古くなったスタッドボルトが折れることです。

本当は、折れる前に酸素などでナットを暖めて外すのがベストですが
どうにもならない場合があります。

カレラ2でももう20年選手の車がありますので、EXマニのネジが緩まない場合が
ほんと多いです。

空冷エンジンの宿命でしょうか?

今回は、折れた場合の対処方法!


スタッドボルト1

もし折れた場合は、まだナットがかかる場合は、ナットをかけて溶接してもう一度緩めるという手もあるのですが、ほとんどの場合それでも緩みません。

そんなときはドリルでボルトに穴を開けて抜くしかありません。

このとき重要なのは、ボルトの真ん中に穴を開けること、、、、

これが重要です。

スタッドボルト2

センターポンチなどで正確にセンターを出します。

もしずれてもリューターなどで綺麗にしてセンターが出るまでやります。

スタッドボルト3

センターが出れば後はドリルで穴を開けていきます。

スタッドボルトは、結構堅いのでドリルの刃を何度も研ぎながら穴を開けていきます。

最初は、3mmぐらいから  徐々に大きくしていきます。

そして5.5.mmぐらいまで広げると後は元穴を傷つけないようにこじれば結構綺麗に外すことが出来ます。

ここで、センターがずれているとねじ山を傷つけてしまいます。

だから、センター出しがもっとも重要です。

スタッドボルト4

最後は、タップを立てて終了です。

これは、エンジンが降りた状態でやっているのでまだいいのですが、車載状態だと
下からの作業になるので最悪です。