ポルシェのEXバルブが溶けた?

ポルシェ964のエキゾーストバルブが溶けた?

この車は3.8RSエンジン仕様の964です。
インジェクション仕様のノーマルECU制御。
燃料が薄かったのか?、エキゾーストバルブが見事に溶けていました。
異常燃焼で燃焼圧が上がり溶けたと考えられます。
フルチューンエンジンのターボ車両などはセッティングを間違えると起こりえる現象です。


最近はセッテイングも空燃費計と使用し正確に取れるようになりましたが、昔は空燃費計など100万円以上し普通のチューニングショップではまず無理でした。
排気温計を頼りにセッティングするしかありません。
CPUもMOTECやVプロなどなくレビックによる追加インジェクターが当たり前でした。
チューニングカーは壊れて当たり前の時代。
今ではありえないキャブターボもありました。

私の車のセッテイングに対する考え方は使用するエンジンをいかに100%の状態に持っていけるかだと思います。

ダメエンジンはどんなに高価なコンピューターで動かせてもダメだと思います。
結局ハードがダメだといくらソフトがよくてもダメだと思います。

事実サーキットで速い車を見るとキャブ制御の車を見かけます。
キャブレターにはコンピューターでは再現できない未知な部分がたくさんあります。
アクセルを入れたときに加速ポンプが瞬時に噴射する感覚はコンピューターをいくらいじろうと無理です。

ようはそのエンジンの100%の性能をなにで制御するかだけです。
事実私の師匠でもあるエンジン屋さんは20年前にすでにL型でゼロヨン10秒台をマークしていました。

今のFRで10秒を切れる車がどれほどあるか?
そう思うと昔のチューナーはすごかったと思います。

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