オープンループとクローズドループ

今日は、LINKフルコンの話。

LINKフルコンは、ターボ車のブーストソレノイドの設定でオープンループとクローズドループを選べます。
簡単に説明すると
オープンループが昔ながらの機械式VVCでの制御で
クローズドループが最新の電気式EVCです。
オープンループは、垂れ流しのブースト制御。
例えば、ソレノイドを20%作動させた時にブーストが1Kだとすると
オープンループ設定だと常に20%作動させます。機械式VVCのダイヤルのように設定した数値が全てです。
でも、この方式だと使用条件が変わった場合でも同じ制御しか出来ないので安定性がよくないです。
これに対してクローズドループ制御は、
ブースト1Kに制御したソレノイドバルブが本当にブースト1Kかかっているのか?
監視する機能があります。
車のブーストは、回転数  使用ギヤで大きく変わってきます。
2速の4000の時に1Kかかっていたブーストが4速だと0.9Kに落ちてしまったり。
5速だと逆に上がりすぎてしまったり。
でも、これだと困りますよね。
それを監視出来るのがクローズドループ制御です。
ブースト1Kに制御した場合、どのような条件でもブーストを1Kに保てるように監視します。
でも、クローズドループにも欠点があります。
それは、制御設定が複雑過ぎて使いこなすのが大変です。
LINKフルコンに場合、初めからクローズドループ設定にするとハマります。
だから、初めは、オープンループで設定してブーストが安定しない車の場合、クローズドループに変更するのがおすすめです。
最新フルコンは、使える機能が多すぎるので日々勉強ですねー。

FSW

今日は、お客さんと富士です。

996GTー3のお客さんと富士に行ってました。
当初、964ターボの予定でしたが、
台風の影響でローダーをキャンセルしてしまったのでクレスタで行きました。
今日の富士は、平日にもかかわらず台数が多めでした。
大反響です。
心配していた天気も10時ぐらいには日差しが出て路面も一気に乾きました。
今回は、こいつのテスト。
ナンカンのAR1です。
こいつのポテンシャルを確かめに行きました。
仲間内で色々なインプレッションを聞くのですが本当に速い人が話しているのではなく曖昧なインプレッションが多いので自分で確かめます。
とりあえず、参考になるデータがないとテストにならないので1本目は今までのZ2スタースペックで走ります。
そして2本目にAR1で 走ります。
クレスタのこれまでの自己ベストは、
Z2で5月に出した  2:04.45
この時の気温は5月だったので18度。
今回は、28度です。
さすがに富士は気温が上がるとタイムが大幅に落ちます。
ほぼ、2秒落ちの
2:06.63
これが今日のターゲットタイム。
はたしてAR1で何秒出るか?
共にタイヤ幅は225です
それにしても今日の富士は暑い。
3周で油温計   135度です。
LINKフルコンでセッティングは決まっているので排気温度は悪くないです。
さーて   2本目をAR1で、、、
2:04.77
さすがに自己ベストには届きませんがこの気温でほぼ自己ベストと変わらないタイム。
Z2よりも  2秒速いです。
乗った感じはラジアル規定ですがSタイヤです。サイド合成が高くラジアルにありがちない腰砕け状態にならないです。
心配してたタイヤの垂れも問題ないレベルです。
Z2のほうが垂れるのが早い感じです。
ただ、050やハンコックと比べると横の剛性はいいのですが縦の剛性がイマイチかな?
でもこの価格でこのポテンシャルならこのタイヤ全然有りだと思いますね。
LINKのロガーデータも取れたので
帰ってから解析です。
今日は、久しぶりにお客さんとの走行だったので色々楽しめました。
また機会があれば一緒に行きましょう。

89 930ターボ ⑤

地味な作業を続けています。
LINKの配線完成。
930ターボをLINKで動かすには、これぐらいの数の配線で十分です。
ほぼAルームの配線のみでBルームは、ほとんど使いません。
発展性を考えればインプット数がこれだけあるのでほんと色々な事が出来ます。
まとめるとこんな感じ。
細くてスマートです。
少し削り物をして油温センサーの取り付け。
930ターボのノーマルは、燃料ポンプが2個付いています。
ノーマルは、Kジェトロの為、ツインポンプですがインジェクション化の場合いらないので片方は撤去します。
燃料配管も作り変えです。
燃料レギュレターも取り付け。
スロットルリンケージも作り変え。
やっとエンジンが載せられるところまで来ました。
地味な作業です。