ひさびさに国産車のエンジンO/Hをやりました。
フェアレディーZ のZ32です。
V6ツインカム24バルブ ツインターボです。
まさに、バブル期に日産がGT-Rと共に世に送り出した280PSカーです。
現在では発売後15年以上たち何かとGT-Rと比べられることが多かったZ32ですが実際にエンジンの中身はGT-Rとくらべどうなのでしょうか?
私も長い間チューニング業界にいますが、実際にZ32のエンジンをばらすのは初めてです。
今まで全然縁がなかったみたいです。
エンジンはエンジンルームにこれでもかと詰め込まれていてメンテナンス性は非常に悪いです。上からではタービンはおろかEXマニも見えません。
エンジンO/Hですので当然エンジンの脱着をしなければなりませんが、オイルパンの形状が変な形をしていますので、ミッションを降ろしてからでしかエンジンを脱着できません。
ちなみにディラーでの脱着工賃は20時間 20X6000=120,000円です。
実際にはそんなにもらえないみたいですが?、、、、
だれもが脱着をやりたがらない車のナンバー1です。
こちらの画像はタイミングベルトの画像です。
Vバンクのエンジンに長いコグドベルトで駆動します。
ちょっとしたことでベルトの歯とびがおきそうな作りに見えます。
これはインプレッサなどもそうですが、タイミングベルトの長い車はローダーなどの積載車で運ぶ際に動き止めの為ギヤを1速などに入れておくと車が動いた時にタイミングベルトが一山ずれることがあります。
国産のタイミングベルトは一山ずれるとおよそ20度ぐらいタイミングがずれます。
最悪エンジンがかからない状態になります。(これは結構有名な話です。)
この画像はエンジンブロックです。
V6の3Lエンジンなのに直4のエンジンより小さく見えます。
すばらしくショートブロックにしている為クランクシャフトはブロックの下でラダーフレームに支えられているだけです。
全然強度のない作りです。
実際、ゼロヨンで、ハイチューンの車がブローしてクランクシャフトが下に落ちたと言う話をきいたことがあります。
この設計と見ると、まんざら嘘ではないと思えてきます。
チューニングの世界ではGT-Rは最高の素材でZ32はその影にかくれた存在です。
チューニングベースのエンジンを考えた場合RB26DETTとVG30DETTではやはりRBを選んでしまいます。
良いエンジンと悪いエンジンはエンジンをばらせば明らかになります。
RBは名機L型ユニットのブロックを進化させた剛性のあるブロックでVGはご覧のとおり車のスタイルを確保するためのV型ショートブロック。
その違いはあきらかです。
メーカーの目的もRBはグループAのレース車両でVGはアメリカ輸入目的の街乗り車、その2台を比べるのも酷な話です。
15年経った今改めて自分の目で確認することになりました。
まさに、百聞は一見にしかずです。
はじめて先程、このブログを拝見しました。Z32のオーバーホールの記事とは嬉しいですね。私の愛車もZ32ですがエンジンをブローさせまして見事にコンロッドが折れました現在、自分でエンジン交換中です。本業はオートバイのカスタム屋でエンジンのオーバーホールやフレーム製作等を行っていますが車のオーバーホールは大変ですね特にZ32は整備困難な車種みたいですねこれを機会に拝見してブロクアップに貢献します。
コメント、ありがとうございます。
コンロッドが折れるというのは珍しいですね。
Z32はタービンのインレットパイプやインタークーラーのパイピングが狭くて作業が大変ですね?
私も、趣味でRS125(カート)に乗っていますので、バイクのエンジンもO/Hしますが、車と違いいろいろなものが凝縮されているバイクのエンジンはとても魅力的ですね。
これからも、よろしくお願いします。
あちゃ。今更ですがこんな記事があったのですね。ちょっと見逃していました。内容とは裏腹にドキドキして写真みました。凄い凄いとか言いながら。いやーいろいろありますが、わかっちゃいるのに我が子はかわいいもんです。
いつも思わず唸っちゃうような記事、楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
モモセン さんへ
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
最近は、忙しくあまり更新していませんがまた遊びに来て下さい。
書きたいこといっぱいあるんですが、、
なかなか時間が、、、