正月にボッシュのKジェトロニックの解説書をリンドバーグで買ったのですが、
これを読んでいるとすごく面白いです。
Kジェトロとは、ポルシェやベンツ、フェラーリなどに使われていた機械式インジェクションです。
この機械式インジェクションは、中身がわかれば解るほど実に巧妙にできています。
先日、TVを付けていたら江戸時代の名工が作ったからくり人形が出ていましたが、ほんとびっくりするぐらい
巧妙な作りでびっくりしました。
本当に機械仕掛けであそこまでの動きを作るのはすごい技術だと思います。
車のKジェトロもインジェクションが当たり前になった今の時代から見たらまさにからくり人形のようです。
実に巧妙でよくできています。
中身を知れば知るほど、、、、
良くこんなの作ったものだと関心します。
Kジェトロは、エンジンの吸入時のフラップの動きで機械的に燃料を噴射します。
ただ、フラップだけの動きだと限界があるのでそれを補正するさまざまなパーツがついています。
ウォームアップレギュレターやサーモタイムスイッチ、コールドスタートバルブなどなど
パーツひとつひとつの動きを知ればほんとなるほど、、、と思えることばかりです。
Kジェトロは、壊れると部品が高価で今では、Kジェトロの付いた車は、敬遠されがちです。
ポルシェターボなどは、その代表格で壊れたらMOTECでフル制御したほうが安上がりといわれるぐらいです。
でも、パーツパーツの一つ一つの機能を理解していれば、Kジェトロ本体が壊れない限りは、いろいろな部分で
対処できるのではないか? と思えてきます。
その為には、やはりKジェトロの格パーツの役割を知ることが重要だと思えます。
その為には、この本は、ほんと細かく解説されていますのでKジェトロのオーナーは、一度読んでみるといいです。
BOSCH Kジェトロニック
http://kurumaseibi.com/idaf/data/331.html
これを呼んでいるとKジェトロに使われている補記パーツは、すべて今のサブコンでまかなえるように思えます。
Kジェトロ本体さえ壊れなければ他の部分はサブコンで、、、なんてことが可能だと思えます。
どういうことかというとウォームUPレギュレターは、温度に関するKジェトロの増減を制御しています。
これもサブ的な役割です。
コールドスタートバルブは、冷間時の燃料の増量です。
ラムダコントロールは、一般的なO2センサーの役割です。
これらすべては、壊れるととても高価な部品ですが、Kジェトロ本体さえいきていれば逆にいえば違うパーツで
まかなえるものだと思います。
例えば、Kジェトロの機能のみを残して他の制御パーツをすべて殺した状態にしたとします。
そうすると当然冷間時に燃料が少なくてかからない、、、、アイドルUPしない、、、なんて症状が出ます。
でもこれって温度センサーのMAPがあるサブコンで追加インジェクターを使用すれば制御可能だと思います。
センサーの温度が何度のときに何パーセント噴射などとやれば温度に応じて細かく増量できます。
普通にエンジンが温まればKジェトロ本体のみで特に走行には、支障がないのであとは、
チューニングなどをして燃料が足りない部分を増量なんてことも簡単にできます。
こういうふうにKジェトロと最新のサブコンの組み合わせというのもありかな? なんて最近思っています。
もちろん予算がある人は、全部取っ払ってMOTECというのが1番手っ取りばやいですが、
すべての人がMOTECを必要としているのか? にも疑問を感じます。
壊れなければKジェトロのままで、、、なんて人のほうが逆に多いように思えます。
MOTECは確かにすばらしいECUですが、MOTECでないと絶対にダメとか、、無理ということはないと思います。
昔、ブログのほうでこんな記事を書きました。
http://kurumaseibi.com/idaf/data/332.html
AE86に乗っているときに本当にあった話です。
この記事に書いた考え方は、今でも自分の根底にあるように思えます。
車に本当に必要なチューニングとは、、、、
この問いかけは、深いと思います。
MOTEC仕様のフルチューンのポルシェに乗っていて追いかけても追いかけても追いつかない
車があります。
パーキングでその車を見かけたときエンジンルームの中を見せてもらったら、、、
なんとKジェトロのままだった、、、
こんな話、、、かっこよくないですか?
チューニングは、自由です。
自分のやりたいようにやりましょう。
それを手助けするのがチューナーだと思います。