この前の記事でベンツの今度のV8はクローズドデッキになったといいましたがクローズドデッキとはいったい何?、、
実際にオープンとクローズドでどう違うのか?
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ブロックのTOP部分が覆われているのがクローズドデッキでTOP部分と離れているのがオープンデッキです。
下の写真は共にベンツV12のW140とW220のエンジンです。
W140はクローズドデッキでW220がオープンデッキです。
昔からの鋳鉄タイプのエンジンのほとんどがクローズドデッキでした。
しかし近年エンジンの軽量化の為に生産性に優れるオープンデッキを多くのメーカーが使うようになりました。
軽量コンパクトなエンジンを作るには従来の中子成型ではなくPDCと呼ばれる金型成型のほうがより肉厚も薄く作ることが出来ます。
近年のアルミブロックの肉抜き技術はすごいものがありW220のエンジンなどは外から見てどこにオイルラインが流れているかすら分かるぐらい肉抜きされています。
設計段階から強度計算されて作られたエンジンはノーマルで使用するには問題ないのですがチューニングするとなるとあまりにもマージンが少なすぎるエンジンの為、強度不足に悩まされます。
ブロックは人間でいう骨格の部分です。
これが弱いとパワーを出したときにどうにもならなくなります。
また、オープンデッキはヘッドG/Kの当たり面も少ない為、ターボなどによるハイブーストには耐えられない構造です。
昔の日産L型エンジンが今でもチューニングベースとして好まれるのは、そのブロック強度にあります。
十分な肉厚でいくらでもボアアップできそうなシリンダー、、、
作りは悪いが強度だけはあった。
つくりの悪い部分は、チューニングにより作り直せばいい、、、
しかし、近年のベンツのエンジンなどはもともとの作りが良過ぎます。
そこに、チューニングの余地はない、、、、
チューナーからすれば面白くないエンジンです。
出来の悪い子供ほどかわいいとよく言いますが、、まさにそのとおりです。
最近面白いチューニングベース車がないと、知り合いのチューナーとよく話をします。
RB、、SR、、4AGの時代が本当に懐かしく思います。
ハイブリットカーのチューニングなんてやりたくないなー
時代に逆らうキャブ仕様の4AGをいつまでも作っていたいです。