昔、国産エンジンのチューニングをおもにやっていた頃、SR20エンジンをよくO/Hしました。
いまだにSRは縁がありよくO/Hするのですが、、、、、、
今は、外車系のエンジン整備を手がけるのが本職になりベンツ、ポルシェをおもにやる機会が多く、これがエンジンの本来の姿などと自分なりに感心していました。
実際に何が国産車と違うの? など自分なりにもよーく観察したことがあります。
百聞は一見にしかず、、、、、
下の写真をご覧ください。
SR20のエンジンブロックです。
続けてご覧ください。
ベンツのエンジンブロックです。
同じアルミブロックです。
SRはクランクをベアリングキャップのみで押さえ、しかもいかにも間に合わせで作ったラダーフレームで補強しています。
それにくらべベンツはクランクそのものをブロックにより包み込みしかもベアリングキャップも1個に対して6つのボルトで締め付けています。
この考え方の違いはいったい何?
はじめてベンツのエンジンに触れたとき正直、鳥肌が立ちました。
ベンツのエンジン基準はアウトバーンを全開でガソリンがなくなるまでトラブルなく走れること、、、、
その為に必要な技術をすべてエンジンにつぎ込んでいます。
もしSRやその他の国産エンジンをアウトバーンで全開走行したら、、、、
特にオイルが3.5Lほどしか入らないSRエンジンなどはどうにもならないでしょう。
ベンツは直6のE320で8L近くのエンジンオイルが入ります。
これは油冷といわれるポルシェと同じぐらいの量です。
多くのオイルを高い油圧でエンジンに送る、、、、、
その為に高性能なオイルポンプを作る、、、
1番エンジンによい事を当たり前のようにできるメーカーがドイツ車には多く存在します。
ベンツ、ポルシェ、BMW、アウディー、互いに競い合いよいものを作ってきた結晶がそこにあるように思います。
国産車の品質は素晴らしいものがありますがことエンジンに関してはやはり全然です。
私はエンジン屋だからなおさらにドイツ車に心惹かれます。
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