89 930ターボ ②




89年式   930ターボ
オールペンした車は、見えないところがパテ粉だらけ。
まずは、パテ粉を綺麗にするところから。
この白いの全部パテ粉ね。
こんな感じにとりあえず掃除。
これだけのパーツがあるので何から手をつけるか?
まずは、エンジンとMTを組み付けたいのでLSDの取り付け。
89ターボのMTのメインシャフトは、964カレラ2などと同じ太さです。
この部分が強化されるのは某雑誌では996GTー3からと書かれていますが本当は、964ターボからです。
LSDは、OS技研のスーパーロック。
オイルシール類は、全て交換です。
MT本体は、完成。
まだまだ、やる事がいっぱいです。

走行距離17万キロの脅威の耐久性

これなんだか?解ります?
OS技研さんのスーパーロックLSD。
ハイエース用。
5年程前に装着して装着後
17万キロ。
このハイエース。
デフから音がすると入庫。
さすがのOS  LSDも17万キロだとさすがに限界か? と 思って分解すると。
音の原因は、LSDではなくてこいつ。
ファイナルギヤのピニオンBGが
ズタズタに。
これが異音の原因でした。
LSDはと言うと。
写真の様に、多少のプレートの擦れはありますが、目に見えた劣化は無し。
OS技研  スーパーロックLSDは
ディスクプレートが片側12枚
トータル枚数  24枚。
中身を見るとよくこのケースの中にプレートを24枚も入れたよな~と思います。
これが、脅威の耐久性を実現出来た理由ですね。
例えば、一つの製品を高性能に作る事は簡単。
でも、その製品を5年間 同じ品質で維持するとなると話は別です。
エンジンをOHしてオイルが漏れないのは当たり前。
でも、それが5年先でもオイルが漏れず壊れないで走り続けるというのは全く別の次元になります。
レースの世界だと速い車を作るのは簡単。
でも、ルマン24時間に勝てる車を作るのは容易ではありません。
宮大工の世界のように技術の本当の評価って時間が経ってはじめてわかるものだな~と最近思います。
こういうパーツが日本製というのはいいですね。
ウチのデモカーのポルシェ964ターボや930
ドリ車の90クレスタにも使っていますが、良いものにはやはり理由があると言う事ですね。

89ターボ 用 OS技研ツインプレートクラッチ完成

随分、以前からポルシェ930ターボ

通称89ターボの

OS技研のツインプレートクラッチ
が欲しいと思っていました。
やっと完成しました。
89ターボ用  試作OS技研ツインプレートクラッチ
そして、ツインプレートクラッチなのに半クラがあるストーリートマスターです。
ウチのお客さんで他社のツインプレートクラッチを付けている方がクラッチがシビアすぎて運転出来ない。
特に坂道発進などは考えただけでも嫌。
でも、パワーがあるのでノーマルクラッチでは無理。
という方の要望で今回OS技研のストーリートマスターを特注しました。
このクラッチの乗りやすさは、964ターボで実証済みです。
このクラッチは、将来的にOS技研さんのカタログモデルになるようテスト予定です。
ノーマルモデルの89ターボ。
964カレラ4   89モデル。
930カレラ  の87年以降のG50MT搭載車をフルコンで動かす場合などに使えます。
あとは、930ターボの4速ターボにも取り付け出来るように加工して行く予定です。
相変わらず、工場の中はターボモデルばかりです。
964ターボ   3台
89ターボ   1台
4速ターボ  1台
ありがたい事です。