今日は、ハイエース キャラバンでウチが販売しているチャレンジSPCLSDについてです。

もう、、起業した、、当初の15年まえから ハイエースのLSD取り付けをやっています。
最初の頃は、OS技研のスタンダードLSDを当然のように取り付けてきました。
でも、ある時LSDを入れたけど雪道の坂を登ることが出来なかった、、というお客さんの意見がありました。
ハイエースという車のトラクション性能の判断は、本当に難しくスタンダード ミドル ロングで当然違いますし、、、中に乗せている荷物でも全然変わってきます。
履いているタイヤやリヤの車高でのまったく違うトラクション性能となります。

OS技研のスタンダードのLSDのカム角度は、 ほとんどの車が28/35度 というような
あまり効かないSPCです。
これは、基本ポルシェのようなスポーツカーでも同じです。
エンジンがリヤにあるRRのポルシェでも モテギのV字コーナーでは、トラクションが掛からない症状が出たりします。
ウチでは、サーキット走行をする車の場合 スタンダードのカム角度は、まず使いません。
45/45 や55/55 など 場合によっては、中のバネSPを外したりします。
90クレスタでドリフトをしている頃は、中身は、バネを外して 55/55のカム角度でした。
グリップでサーキット走行するときもこの仕様です。

ハイエースは、当然サーキット走行などしませんし、ここまでの強烈なLSDは、必要ないかと思う方がおられますが、元々のトラクション性能が悪いハイエースの場合
一般の道を走っているのがスポーツカーでサーキット走行しているのと同じレベルだと考えたほうがいいです。
だからウチのチャレンジSPCLSDは、 スタンダード品よりも効きを強くしたSPCのLSDとなります。
ハイエースで効きを強くした場合、何が起きるか?
そう、、LSD特有のチャタリング音が 多く出ます。
でも、、今まで300台以上のハイエースにウチのSPCのLSDを着けていますが、
おおよそ組み付けから5000KMから 1万キロ 走行すればほぼ音が消えます。
これが、スタンダード品だと最初から音が出ない車がほとんどです。
いつも、、思うのは、LSDは、もともと、、レース用の専用パーツです。
それが今ストリートに降りてきて、、ハイエースやキャラバンなどの1BOXカーへの需要がレースカーよりも多くなっている傾向があります。
車の事を何も知らない人がYouTubeなどを見てLSDを入れる。
どんなに音が出ないとうたっているLSDでも、車によっては音が出ます。
それを解らない人は、付けない方がいい。
自動車メーカーがメーカーオプションでLSDの設定を辞めたのもこの為だと思います。
車庫入れの時に音が出るから点検してほしいなどと毎回言われたディラーさん最悪です。
ウチの考えは、、どうせ高いお金を出してLSDを着けるなら肝心な時に効かないものを着けるよりも、どんな状況でもばっちり効くものを提供したい。
その代わりに装着した当初は、音が出ますよ、、、という商品です。
長くなりましたがこれがハイエース キャラバン用 チャレンジSPCLSDの概念です。
納得できない方は取り付けしないようにお願いします。