メカニックにとって何よりも大切な物の一つとして工具というものがあります。
始めたばかりのメカニックは、なかなか給料も安くてフルに揃えるのは大変なことです。
だから最初の間は、会社の工具や先輩のメカニックの工具を借りるということになります。
最近つくづく思うのは、借りた工具をきちんと返せない若者が多いということです。
なければ仕事にならないから先輩メカもしょうがないから貸してあげる。
ところが仕事が終わってみるときちんと返されていない工具に気がつきます。
あげくの果てには、どこかになくしてしまう場合すらあります。
だいたい新米がスナップオンの工具など100年早いのですが、
ベテランは逆にスナップオンしか持っていない場合が多いです。
始めからスナップオンを使うとスナップオンのありがたみが解らなくなります。
私は、工具を大事にしないメカニックは、絶対に成長しないと思っています。
人は自分の物でないと本当に大切にはしないものです。
会社のものだと壊れても自分がお金を出して修理するわけではないからです。
私は、昔少しだけ鈑金塗装の店にいたことがあります。
鈑金塗装屋は、未だに請け負いと呼ばれる職人が働いています。
やった仕事に対して会社から個々にお金をもらうという独立した立場の職人です。
実際に仕事が出来る職人は給料がよく出来ない職人は給料が安いです。
こういう現場にいると工具を含めすべてが自分のものでないと仕事が出来ません。
だからみんな凄く工具にこだわりを持っていてすごく大事に扱います。
これが当たり前の職人の姿なのだと思います。
昔は、借金してでも工具を揃えました。
スナップオンは、売掛が出来るので毎回3000円などときめて工具を買っていたものです。
自分は一生この世界で生きていくのだと決めたからには、
自分の工具を持たないと決して一人前にはなれません。
これは、メカニックだけの世界ではなく職人を呼ばれる世界では当たり前のことだと思います。
私は、あまり買い物は好きではないのですが、工具は別です。
工具屋さんに行くといつまで経っても出てこないぐらい好きです。
この工具があればもっと効率よく仕事ができるだろうな! と考えてしまいます。
今回はずいぶんグチっぽくなりましたが、
当たり前の事がどんどん当たり前でなくなってきているのが少し寂しい感じがします。
日本の職人のレベルの低下は案外こういう当たり前のことから起きている場合が多いです。
若者はもっと貪欲で向上心があってほしいと思います。
仰るとおりですね。かく言う私も最初は先輩工具をチャンと返せなくて怒られた口でした。
その先輩から「最初からスナップオンを買え」と教育を受け、高い工具を大事にする習慣がつきました。
クルマ好きさんへ
お久しぶりです。
スナップオンは、使うと解るのですが全然高くないですよね!
なんといっても永久保障付きですから、、、
クレーム対策の早さがスナップオンの魅力だと思います。