★ポルシェ3.3lターボ ブーストUP

ブログのほうに書きましたが、メルマガでは、詳細を、、、

ブログ記事は、こちら

http://kurumaseibi.com/idaf/data/431.html

mixiのマイミクの方は、動画が見れます。

今回のポルシェ3.3l ターボは、 HKSのEVCのブーストUPとトラスト eマネージで追加インジェクターを
制御することで行いました。


ポルシェの3.3Lターボは、ご存知のように燃料をボッシュのKEジェトロニックで制御しています。

これは、非常に優秀な機械式インジェクションですがチューニングをするとなると邪魔になります。

ポルシェターボ(930,964)ターボは、ブーストUPをすると壊れる?  という話をよく聞きます。

確かにノーマルのKEジェトロは、AF計を見ているとブースト1Kで4速5000rpm付近から燃料が薄くなります。

このアタリがKジェトロの限界です。

だから、ここから先を追加インジェクターで制御してやろうというのが今回のチューニングです。

通常は、MOTECにして3.2カレラのインマニを入れてポートも大きくして、、、というのが定番メニューです。

でもそれだけで簡単に100万円オーバーとなります。

フルタービンのエンジンフルチューンの車ならいいのですが、
ノーマルブーストUPだけで100万円というのはさすがにキツイと思います。

(もちろんお金のある人はこちらのほうがパワーは出ます。)

ちなみに今回の仕様は、MOTEC本体とセンサー&ハーネスを買うぐらいの価格で出来ます。

今回の仕様でのデーターは、以下に

964ターボ3.3L  エンジンノーマル  マフラー交換のみ

ノーマルブースト 0.75k   343PS

EVC+追加  

ブースト  1K     370PS

ブースト  1.2k    390PS

いずれも4速6000rpm時のデーターです。

1.2Kだと あのホモロゲモデルのターボSより速いです。

シャーシダイのデーターは、あまり当てにならないのですが同じ条件で50ps近く上がっているのは
ノーマルエンジンのブーストUPとしてはいい数値だと思います。

セッティングしていて1番感じるのは、ターボの3.3Lエンジンは、カムのオーバーラップがほとんどありません。

だから高回転時にふんずまりになります。

レッドゾーンも6500rpmぐらいなので、これをカレ2などのNAのカムのプロフィールにすると相当いいと思います。

事実、カレ2の3.6lにターボを付けるとそれだけで物凄く速いです。

ステップUPとしてカム交換と ポート修正をすればノーマルのKEジェトロと追加インジェクター仕様でも
450PSは楽にいくのではないかと思います。

今回の追加インジェクターは、550ccを1本です。

ブースト1Kのときは、5000rpmから先を少し増量でいいのですが、
1.2kになると かなりの量を噴射しなければ間に合いません。

550ccだと 6気筒で割ると 全噴射でも1気筒あたり91ccです。

それを考えれば1.3kあたりが限界かな? と思えます。

エンジンをきちんと組んでカムとポート加工で 1000ccの追加インジェクターを使い切れば
計算上は、450PSは超えると思います。

実走してみて感じたことは、ブーストを1.2kかけていても壊れそうな雰囲気がまるでないということです。

あのチューニングロータリーなどのようなすぐ壊れそうな雰囲気がポルシェは、まるで感じません。

もともと低圧縮(7.5)のエンジンとシングルカム2バルブなので高回転型ではないので
そう感じるのだと思います。

パワーよりもトルクでもっていくエンジンなのでいろいろな部分の負担がすくないのだと思います。

ちなみにブースト1.2kだと5速3000rpmあたりからゆっくりアクセルを踏むだけでフツーに加速します。

ノーマルブーストのあの かったるさ がまるでないです。

ノーマルのポルシェターボに乗っている人にはでったいお薦めです。

たぶん別物の車に感じると思います。

ちなみに先日、車検でノーマル触媒を付けたポルシェに乗りましたが、
なんて遅いんだろーと驚きました。