★原因は

この前、トヨタの1JZのエンジンの修理をしました。

エンジンのタペットカバーパッキンを交換したらエンジンがかからなくなったので診てほしい
という内容でした。

エンジンがかからなくなってからいろいろやったみたいですが、、、

よくみるとディスビとプラグコードはすでに新品に変わっています。


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取り合えずエンジンをかけてみるとまるでかからない。

かかりそうでかかりません。

エンジンのかかる条件は、よい圧縮 よい混合気 よい火花です。

トヨタの1J直せなければ車屋辞めたほうがいいと言われるぐらい基本的なエンジンです。

ディスビを交換しているので取り合えず差し間違えているのではないかと外してみて点検。

それからコンプレッションゲージで圧縮を点検。

後は、燃圧を測定。

すべて悪くありません。

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何だろ?

単純にかぶっているだけ?なのかと思いプラグを交換してもまるでダメ

すごい勢いで燃料が出ている感じです。

1JZはDジェトロなので圧力センサーを使っていますのでセンサーが悪く
常に燃料が全開の状態になっているのかと思いセンサーを点検しても抵抗もきちんと変化します。

ECUの自己診断も正常を示します。

後は考えられるのはメインコンピューター本体です。

いろいろ調べるとこの車のECUは壊れるので有名みたいです。

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本体のコンデンサーが液漏れを起こして周りの基盤などが壊れることが多いみたいです。

どうしてリコールにならないのか? と思えるトラブルです。

しかもこのECUは、すでに生産中止でリビルト品もありません。

リビルト業者による修理もできない、、、

これが原因で車を買い替える人がいるほどです。

このままでは、どうにもならないのでネットでいろいろ調べていると
一軒だけ修理をしてくれる業者が存在しました。

スープラを主に扱っているお店で今回のクレスタのECUも中身はほぼ同じなので
修理できるとのことです。

70スープラは、いまだにマニアがいて永く乗り続けたい人が多いので
この店では、ECUの修理を始めたそうです。

ECUの困ったところは、自己診断をしても自分のことが悪いというECUがないと言うことです。

あくまでも自分は、正常という判断がECUのプログラムの中にあるのだと思います。

ECUを修理してエンジンをかけると一発始動でエンジンがかかりました。

本当に1JZでこれだけ苦労するとは思いませんでした。

まさかと思う部分が壊れている場合があるので整備は、本当に難しいですね。