向き不向き

どんなものでも向き不向きというものが
存在します。

これは整備の世界でももちろんあります。

車の種類は多種多様ですべてを完璧に
こなせるメカニックというのはいないものです。


日本車、ドイツ車、イタリヤ車、イギリス車、アメ車、フランス車、

車はほんと国柄により作りが全然違っていたりします。

また、得意とする整備もそれぞれ違います。

一般整備、板金、塗装、電装、ガラス屋、チューニング屋
カスタム屋、レース屋

ほんといろいろあります。

この中からさらに得意分野は何なのか?

エンジンなのか? シャーシなのか?足回りなのか?

やはりそれぞれ得意分野があるものだと思います。

だからレースの世界だとすべてが部門別で行われるわけです。

わたしの知り合いのレース屋さんは、有名チームに5年間
いました。

チューニング業界を経てレース屋に転身した数少ない人です。

5年間ある有名チームに所属したが,始めたのが30代前半
だったので今から努力をしても周りのレベルには追いつけないと感じたそうです。

10代からやってきた連中と肩を並べるのは到底無理だと

そこで彼が考えたのは自分が本当に得意な分野は何なのか?

考えました。

そこで昔から得意だった足回りの分野で生きていこうと思いその分野のみを極めました。

そして今では年間3チームをサポートするサスペンションエンジニアとなっています。

医学の世界もそうですがやはりその道のスペシャリストになるには、
自分の得意なものだけを追いかけるということが必要なのだと思います。

昔聞いた話に、どの分野でも世界一にさえなれば食べていけるよ

と聞いたことがあります。

釣りでも書道でもケーキ屋でもなんでもいいわけです。

それが好きなことならなおさら素晴らしいことです。

本当に自分の好きなことをして生活が出来ることが

どんなにお金持ちになるよりも素晴らしいことだと最近おもっています。