ポルシェ930 ターボ エンジン分解完了。 その先へ、、

ポルシェ930ターボエンジン。

圧縮が低かった1番シリンダーは、、、

ピストンが溶けています。

間違いなくデトネーションですね。

こちらが正常なピストン。

1番シリンダー

これだと当然、、圧縮は低いですね。

ただ、街乗り程度だと普通に走ってしまう。

これがポルシェエンジンの怖いところですね。

こちらは、5番シリンダーのヘッドボルト、、、

折れていますね。

ピストンは、、、、

当然、、、リングが折れています。

そして、、コンロッドメタルも、、、

回っています。

ただ、、これは症状が浅く、、、

クランクまでは届いていませんでした、、、良かった。

コンロッドも、、、別のメタルを着けて測定も、、、OKです。

さーて、、

問題はこの先、、どうするか?  です。

このエンジンをOHしてフルコン制御で蘇らせるには、、、、

中古車、、だと、、かなり、、いい車が買える金額となります。

ベンツなら普通に AMGが、、、BMだと、、Mシリーズが、、

ポルシェなら、、996 997 の素のカレラなら、、、買えますね。

そこまでして、、、この930ターボを蘇らせる意味があるのか?

そこはもう、、、オーナーさんの判断でしかありません。

私たちチューナーの立ち入る領域ではありません。

お客さんは、、散々 悩まれた、末、、、、

蘇らせることを選ばれました。

ポルシェ930ターボは、スーパーカー世代の人間だと誰もが憧れた車です。

それは、21世紀になった今でも、、色褪せない魅力的な車だと思います。

最近の車は、家電と同じで、、どれだけ高性能な車を買っても、、10年後には、、その価値は

ほとんどありません。

でも、ポルシェ930ターボが、、これから10年経過したとき、、その価値は、、、、、

きちんと整備して調子よく乗っていれば、、、今よりもさらに、、びっくりするぐらいの価値になっているかもしれません。

オーナーさんは、そちらを選択されました。

だから私もこの930を全力で蘇らせます。

この先も空冷ポルシェターボが 走り続けられるように、、、