TIチャレンジ

若い頃、今の岡山国際サーキットの全身であるTIサーキットのチャレンジカップに出ていました。

車種は、もちろんAE86

理由は、FRであること、、、

そして何よりもレベルが高いこと、、、、


本当は、鈴鹿を走りたかった、、、

でも鈴鹿は、シビックしかなかった!

その頃のTIは、ちょうど富士フレッシュマンでホモロゲ切れとなった86のレースカーが
ほとんどTIに流れました。

新車から10年経つと選手権としてJAF戦を戦えなくなるというレギュレーションがあったので
富士から86は、姿を消しました。

でも、再び関西で、、しかも新しく出来たばかりのTIで人気レースとしてAE86チャレンジCUPが始まりました。

これが年々台数が増え、最終的には、200台ものマシンが集まりました。

予選36台通過に200台です。

半端なマシンやドライバーでは、予選も通らないという状況です。

その後、サーキット側からの考慮により予選落ちクラスも出来ました。

それでも決勝に出れるのは、72台です。

2DAYで行なわれるレース、、、、

予選に落ちると日曜日は、無駄な1日になります。

でも、今考えるとこの頃の熱さや情熱がチューナーとしての自分を育てたように思います。

まだ、プライベーターでしたので知り合いのレース屋さんに出入りしていました。

そして、よく峠で練習しました。

京都でしたので山中越えや宇治川ライン  ハナセ峠などには、よくいきました。

レースカーの86と街乗り用の86、、、2台の86を所有していました。

理由は、86に乗っているという感覚がなくなるのがイヤだった、、、

だからいつも86に乗っていたかった。

ちょうど中古車屋の仕事をしていたので、ディラーナンバーというのが店にありました。

仮ナンバーの営業バージョンみたいなやつです。

これを店から持ち出して、よくレースカーで峠にも行きました。

もちろん人がほとんど居ない時間帯ですが、、、、

ほとんど直官のマフラーで真夜中の峠を走っている。

今考えるとありえないことばかりです。

レースってある意味言い訳が出来ない部分があります。

すべてが結果で現れる。

もちろんいろいろな運に左右されますが、運も含めてすべてが結果でしかないのです。

だから、今出来ることは、すべてしておきたい。

サーキットで言い訳は、したくない。  

そう思っていました。

台数が多いレースは、レベルが高い?

実は、レベルが高いのではなくレベルが上がるのです。

みんな勝つためにいろいろなことをしてきます。

TIチャレンジは、基本的には、N1レースです。

N1レースのレギュレーションだとピロアッパーやピロブッシュなどは、使えません。

でもキャンバーがついた車両がレースに出ているのです。

どのようにキャンバーを付けていると思いますか?

ピロアッパーが使えないなら違う部分でキャンバーを付ければいい、、

レギュレーションに違反しない範囲で、、、

やり方は、86のフロントは、スピンドル形状のストラットです。

スピンドル部分を切り取ってキャンバーが付くように斜めに溶接します。

これだと違反にならない。

こういうことがどんどん流行しほとんどの車にキャンバーが付くようになりました。

あまり流行過ぎたので翌年禁止になりました。

そうすると今度は、また違う部分でキャンバーを付けてくる車がありました。

今度は、どうしたかというと新品タイヤを斜めにグルービング(削る)してキャンバーが付いたのと
同じ状態にする車が現れました。

これもその年大流行しました。

こういう風にいろいろなアイディアがどんどん出てくる。

こういうことがチューニングという世界でも凄く役に立ったと思います。

今、サーキットでは、サニーやスターレットのTSやS30Zなどが昔のように参加できるレースがあります。

こういうのに出てみるというのもいいですね!

昔の車は、とにかく軽いですから、、、サニーなどは、700K台で170PSぐらいのパワーがありますので
凄く速いです。

とにかくレースをやるなら人気車両で台数が多いレースを探す。

これが何よりの基本です。

どんな分野でもパイが大きいところで戦うことが1番成長できるんだと思います。

お山の大将じゃつまらない、、、、

目指すものが大きければ大きいほど得るものも大きいのです。