964 3.3ターボ 不動車 2

964ターボ  3.3  エンジン不動車。

エンジン内部点検。
プラグは!!!
ボッシュと デンソーが交互に付いているという不思議な車。
PSホースも工業製品のホースを溶接して
代用されています。
ここは、最大50kほどに油圧がかかる部分なので純正部品に交換です。
新しいオーナーなって
こういった部分も全て新品に交換です。
ポルシェは、現在日本からどんどん車がなくなり現存する空冷ポルシェは、全て高値をキープして価格が下がることがない状態です。
昔は、この車の様ないい加減な修理をプライベートで行われた車が多数ありますが、今後、空冷ポルシェを手に入れる人は本気で生涯乗ろうと思う人がほとんどだと思います。
また、維持するためにはそれなりの予算がかかることも理解された人が新しいオーナーとなって行きます。
ポルシェをメンテナンスする立場の人間から言わせていただくと車が高くなり普通には手が届かなくなった事で、きちんとメンテナンスできる人しか乗れなくなった。
これは、良い事だと思います。
メカニック目線だと まともにメンテナンスも出来ない人には乗ってもらいたくない。
もともと、いい加減に乗る車ではないのです。
エンジンのコンプレッションチェック。
ファイバースコープでエンジン内部を点検。
ピストンの頭は、カーボンが多めに付着してますが、シリンダー側面は、綺麗です。
燃料ポンプフィルター
ホース類  全て新品交換。
ただ、Kジェトロユニットそのものも
腐ったガソリンで固着しているため
中古品で動かす予定ですが、
不具合があった場合は、フルコン制御にする予定です。

3.6ターボ エンジン

964  3.6ターボ。

エンジンOH  パーツ洗い中。
3.6ターボのピストンは、100パイ
3.3ターボは、97パイ  です。
ストロークも3.3ターボより2mm長いので
排気量は、300ccUPとなります。
圧縮も高くなっています。
3.3Lターボに比べて3.6Lターボは
ロングストロークなので高回転は、回りません。
純正のレブリミットも200rpmほど下です。
エンジンって難しいですね。
何かを取ると何かが犠牲になると言うことです。
クランクケースのバリ取りと
ラッピング作業をしています。
一番大変な作業です。

964ターボ エンジン不動車

964ターボのエンジン不動車のメンテナンス。
まずは、燃料ポンプが動いているか?
点検。
リレーを短絡するとリヤポンプのみ作動。
フロントポンプは、ヒューズも切れていてロックしています。
おかしいと思い燃料ゲージを外すと
レベルゲージから錆が出てきます。
964ターボは、タンクは、樹脂製ですのでタンクそのものが錆びることはないのですがゲージの筒は、錆びます。
タンクの奥を除くと
えらいことになってます。
燃料ポンプの入り口は、
コールタール状になっています。
タンクの中も、、、、
こんな感じ。
今まで見た中で1番凄いです。
車は、やはり動かしてなんぼ!
盆栽にすると数年でこうなります。
要の燃料フィルターの中も錆びだらけに。
この964ターボは、エンジン不動なりそのまま放置。
年数は、わかりませんが数年だと思われます。
良くエンジンがかからなくなり金銭面の関係からそのまま放置。
お金が出来てから直そうという人がいますが(ウチでもよく相談されます。)
その間に車はどんどん腐ります。
特に964ターボの様にKジェトロの車などは、最悪の場合腐ったガソリンでフューエルディスビが固着します。
今回は、燃料ポンプ  フィルター
タンクゲージ  タンクフィルター全て新品に交換です。
それ以外にも、色々問題がありそうです。