964ターボ エンジンO/H
クランクケースの洗浄後
ケースのバリ取りです。
ポルシェのクランクケースは、ドイツの砂型成型技術の最高峰といえるぐらいすばらしいです。
現状の991CUPでも基本は、このGT-1クランクケースなので実質30年以上
基本設計は、変わりません。
そんな、ポルシェのクランクケースでも機械加工により金属のバリが存在します。
写真のようなバリ。
オイルリターンチューブの入り口は特に酷いです。
別にそのまま組んでもまったく問題ない部分ですが、
こういう部分を綺麗にして組むのはレースエンジンの場合当たり前のことです。
こういう些細な部分からトラブルが起きたり、オイル漏れが出たりします。
何よりも組むときに美しくない、、、
見た目が美しくない物ってやっぱり速くないんです。
ただの自己満足ですがこういうところをきちんとやるのがプロだと思います。
後は、ヘッドボルト部分は、きちんとタップ掛けします。
これは、クランクメタルが入る部分。
ここもメタルの座りがよくなるように鏡面仕上げします。
ロッカーアームのシャフトが入る部分は、軽くホーニング。
どの位置からも ロッカーアームがストレスなく入るように仕上げます。
クランクケース準備OKです。
あとは、クランクのラッピング
ゆっくり旋盤を回して 青棒で仕上げます。
ピカピカになったジャーナル部分。
エンジンって組むまでの下準備が本当に大切です。