ポルシェのお客さんといろいろ話をしているとみなさんさすがにオイルには、気を使われています。
中には、オイル代には、いとめをつけないというぐらい高いオイルを入れている人も、、、
ポルシェは、オイル交換でエレメントも入れると9Lから10Lぐらい入ります。
ドライサンプで油冷エンジンであるということを考えればこれぐらいの量が必要です。
定価3000円のオイルでもオイル交換で3万円です。
しかも、あまり変なオイルは、入れたくないというのが心情だと思います。
いいオイルって一体なんなんでしょう。
長持ちがする、、、油圧変化が少ない、、、フィーリングがいい、、、など
いろいろあると思います。
オイルは、本当、、、信者の世界というのがあります。
このオイルがいいと思ったら何が何でもこのオイル、、、と言う人が結構多いです。
また、SHOP側も取り扱いオイルは、絶対いいものだと信じてお客さんに勧めます。
もちろんこれは、今までの経験からです。
私も、今までいろいろなオイルを使ってきました。
いいものもあったが粗悪なものも結構あったと思います。
簡単に紹介します。
まず、始めにチューニングというものを覚えた頃、、、
R31スカイラインのフルチューンに乗っていました。
東名ピストンで2.2L仕様、、、TD06タービン 燃料制御は、レビック
その当時の定番仕様でした。
その頃、使っていたオイルが、カストロールのRS
これは、今でも売っていますね。 かなりの定番です。
あの、なんともいえないにおいが好きだったのとロジャースで買うとすごく安かったので
ずーっとこれを使っていました。
その後、あるSHOPに通うようになり薦められたのがモチュールの 300V
今でも定番のこのオイル、、でもすごく高かったリッター3800円とかしたと思います。
コンペティションとパワーレーシングがあったような、、、
何回か使ったのですが、それほどの良さも感じなかったのでまた、、RSに戻りました。
この頃は、ほんとプライベーターで車のことをそれほど知らなかった、、、
それからAE86のN1車両に乗るようになりレースにも出場しました。
この頃のN1は、純正以外のオイルクーラーの取り付けが禁止という訳の解らないレギュレーションでした。
オイルクーラーなしの86でTIサーキットを10週も走ると油温は、ガンガンに上がります。
130度なんて当たり前、、、と言うぐらい、、、
オイルは、110度を境に10度上がるごとにグレードがひとつ下がるといわれています。
例えば10w-40のオイルで油温が130度になると 40番だった高温のグレードが20番になってしまいます。
だから、油温130度で 40番のグレードが欲しいなら 60番相当のグレードが必要です。
だから、その当時、はやったのがカストロールのピュアレーシング、、、、
10W-60というとんでもないグレードのオイルでした。
このオイルは、まだ油温管理が出来ていなかったグループA時代のGT-Rなどに使われていました。
86に60番グレード、、、、今だとありえないです。
こんなオイル入れたらエンジン回らない、、、、
でも、130度という油温を考えれば必要なオイルでした。
その後、この86にナンバーをつけてスーパーチャジャー仕様にして草レースに参加するようになりました。
オイルクーラーをつけてきちんと油温管理が出来ると当然使うオイルも変わってきます。
この頃は、SHOPに勤めていたのでほんといろいろなオイルを使いました。
ELF、オメガ、オベロン、プロマテック、センチネル、モチュール、レッドライン、などなど
結構いろいろなオイルを使いましたが、、何が1番よかったのか? と聞かれたら?????
って感じです。
案外解らないものです。
その後、86のNAフルチューンに乗るようになり、もっとフリクションの少ないオイル、、、
エンジンに抵抗のないオイルを求めるようになりました。
実際に、油温管理が出来るなら油圧が少ないオイルのほうがパワーは出ます。
だから、0W-30 や 10W-40 ぐらいのオイルを結構使いました。
でも、なかなかいいものはなかった、、、、
それからポルシェのチューニングをするようになりポルシェほどオイルに気を使う車はないので
また、いろいろなオイルを試しました。
その頃、今でも付き合いのあるオイル屋さんの Mさんに出会いました。
その方は、アメリカでダートトラックのレースをやっておられる方でアメリカから直にオイルを
仕入れて販売されている方です。
アメリカダート界だと相当有名な方です。 あのロッドミレンとかと一緒に走っています。
いろいろ話をしているとアメリカには、通常日本で販売されていないさまざまなオイルが存在します。
本当にスペシャルといえるオイルがたくさんあります。
日本のカタログには、まず載っていないオイル
そこで出合ったのが、ペンゾイルのレーシングオイルで 10w-40というスペシャルブレンド。
本物のF1ベースで少しだけ市販車用に改良したものです。
このオイルは、本当にいいオイルでこのとき初めていいオイルに出会えたと思いました。
でも、このオイルは、スペシャルなので数に限りがありその時で日本に200Lドラムが
5缶しか存在しませんでした。
前の会社にいた頃、迷わず5缶すべて在庫で取りました。
そして、今現在残っているは、私のところにある一缶のみです。
本当にフルチューンのNA車両や自分のポルシェ用に使っています。
NA用としては、本当に最高のオイルだと思います。
今現在もし同じ成分のオイルを作ったらいくらかかるのか?と聞いたことがあります。
そうしたら1ペールで40万円って言われました。 さすがに無理ですね。
本当に親しいお客さんだけに、リッター2800円で売っています。
それから、、ポルシェターボ用のエンジンオイルもいろいろ探しました。
ターボは、ほんとオイル管理が難しいです。
特にチューニングターボでレースとなると相当にきびしいです。
1番最初に紹介してもらっのがTOTALのファクトリーオイルです。
これももろスペシャルオイルです。
このオイルは、チューニングSHOPでは、かなり流行りました。
相当よかったのですが、、、ある日突然在庫切れとなりました。
途方にくれて何かいいオイルありませんか?とMさんに尋ねたところ
ペンズのレーシングで25W-50というのがあるから使ってみればと言われました。
このオイルは、チューニングポルシェやチューニングロータリーに本当にいいオイルです。
しかも、すごく低価格です。
逸話としては、某ポルシェSHOPで国内最高速を記録したポルシェに使われていた、、、
といえばその性能が解ると思います。
知り合いのタービン屋さんもこのオイルを絶賛しています。
タービンのO/Hを何機もやっていると油膜切れにより焼きつきを起したタービンを
何機も見ているのですが、このオイルだとそれがないんだと言っていました。
このオイルもあるルートからしかほとんど手に入らないオイルです。
私もなくなるのが怖いのでMさんに頼んで在庫分すべて分けてもらいました。
値段、、、いくらだと思います。
定価 2300円 1L です。
本当にポルシェ(特にターボ)やチューニングロータリーには、いいオイルです。
100%化学合成ではないのでポルシェのオイル漏れの原因となるG/Kへの影響がほとんどありません。
この価格で売れるのは、数に限りがありますので使ってみたい方はでひ、
お問い合わせください。
詳しくは、こちら
http://challenge-racing.com/sonota.html
Mさん 曰く
本当に最近の流行のオイルは(メーカー)は言いませんがとんでもないものが
多い見たいです。
一度熱が入るとまるで性能が変わってしまうものやひどいのになるとオイルパンの
中で添加剤が分離している。
パラフィン系とかシンセテックとかエステルとか、、という能書きにだまされないようにと、、、