964ターボ  10数年ぶりに復活へ

10年来のお客さんの964T

復活させますよ。

動かさなくなって何年か?

私が独立したばかりの頃からのお客さんの車です。

壊れて動かなくなったのではなく自然と乗らなくなった感じですかね。

10数年動かさなかった車両、、、、、

最も気になるのがガソリン関連

まずはチェック

当然ガソリンは腐っています。

ホース類も全てアウトですね。

でも、1番気にしていた燃料の固形化(ヘドロ状態)はなくパイプ類の詰まりもなかったのでほっとしています。

オーナーさんは、10数年ぶりにサーキットを走らす為に復活です。

嬉しいですね。

964ターボのサーキット車両。

ほんとに見かけなくなりました。

そりゃそうですね。カレラですら4桁万円ですからターボはさらに、、、

でも、964Tほどチューニングすれば化ける車両は、他にないんですがね。

持って死ねないんだから走らせなきゃ損ですよね。

とりあえず、エンジンOHと今風のフルコン制御で復活予定です。

964GT キャリパーOH フルピロ

964GTのキャリパーOH

フロントは、ブレンボの6PTOです。

この機会に全てOHです。

アーム 類のブッシュは全てピロボールへ交換。

MSさんのピロボールKITです。

フロントロアアーム。

10年も使えばぐずぐずですね。

外したブッシュはこんな感じ。

外したロアアームは綺麗にして取り付け準備。

リヤ側 ロアアーム。

こちらも全て分解。

交換していない車は全てこんな感じですね。

ガーディングアームの付け根。

ハブBGも交換です。

こちらもこの機会に綺麗にします。

リヤキャリパーもOH

これで全て完了です。

このまま鈑金屋さんへ持って行きます。

ボディアライメント

ポルシェ964ターボのボディーアライメント

ポルシェ ベンツ などの欧州車は、セレットというボディアライメント専用の治具があり大きな事故があった場合これに載せて修理します。

でも実際には、治具に直せていないいい加減な鈑金が非常に多いです。

これはオーナーさんの金銭的事情や保険の有無、、、はたまた鈑金屋さんの技術力にも左右されます。

今回、ウチの964GTもセレットに載せて分かったことが色々あります。

こういう治具もエンジンのデータロガーなどと同じで、数値が解っても結局それを読み解く技術がなければなんの意味もありません。

どうしてその数値になったのか?  どうすれば元の数値に戻るのか?

そのあたりを理解している熟練のメカニックがいて初めて数値が役に立ちます。

今回は、その道何十年ポルシェを手掛けてきた熟練のメカニックにお願いしています。

治具にかけるために外した足回り関係。

こちらは会社に持ち帰り全てOHします。

フロントハブBG

キャリパーのシール類も全てOH。

レースカーだと毎年OHが基本ですがチューニングカーは何年も手付かずというのが多いですね。

この機会に足回りのブッシュ関係も全てピロボールにします。