車のブレーキバランスは、純正の車の場合メーカー側で絶妙なバランスに仕上げられています。
仕様するキャリパーのサイズ、ローターの外形、ピストンのパイ数など、、、
いろいろなテストにより作られています。
でもチューニングカーなどでキャリパー交換やローターサイズの変更などをするとバランスが崩れます。
また、ツインマスターなどにすると本当にブレーキバランスを決めるのは大変なこととなります。
先日、FD3Sのお客さんが今までノーマルのABS付きで走行していたのですが、今回ABSを外してブレーキバランサーを付けて
走ったところ、少しブレーキを踏むだけでフロントが完全にロックする車になってしまいました。
ブレーキコントロールなんて到底出来ない車に、、、
原因は、ABS、、、、
今までも本当はブレーキロックしていたんですがABSがそれをコントロールしていたから
全然気づかなかった。
電子制御に頼る今の車には、多い話です。
今まで、自分でブレーキをコントロールしていたつもりが実はABSがすべてやっていた。
ブレーキをコントロールするんではなくABSにコントロールされていた。
FDのABSは性能がいいのでこういうことが起こってしまう。
昔、速いFDに乗りに雨の日のブレーキングの話をしたことがあるのですが、
ノーマルキャリパーでPFCのブレーキパッドの場合、
雨の日は、コーナーの手前でフルブレーキングするだけ、、、、
後は、ABSに任せてハンドルだけに集中するそうです。
勝手にロックしないで止まってくれて、しかもベラボーに速いコーナーリングが可能。
その当時86に乗っていたのでこの話を聞いた時は、正直びっくりしました。
RX-7、、、、FDというとピュアなスポーツカーのイメージがあるのですが
こんな話を聞くと全然ピュアじゃない、、、と思ってしまいます。
電子制御というものが当たり前のようになった今、ブレーキコントロールとかヒール&トーなんかも要らなく
なる日も近いのだと思います。
新しいM3やGT-Rなどは、すでにそんな感じがします。
そのうち誰が乗っても同じタイムで走れます。という車が出てきそうで怖いです。