3.3Lターボのポートを拡大しているのですが、
ポルシェのポートは、硬くて柔軟に出来ています。
シリコンアルミが成分に多く含まれている為、非常に頑丈で変形しづらく
作られています。
アルミは、削ってみるとよくわかるのですが、よく出来たアルミは、手に刺さるぐらいとがった状態になります。
特にドイツのアルミ技術は、すごいものがあります。
日本のトヨタの4AGなどは、削ると煤ばかりが出てくるクズアルミを使っています。
まだ、日産のエンジンのほうがアルミの素材としては、よく感じます。
トヨタは、昔からコスト重視の会社特性があるのだと思います。
アルミ成型にも、やはりお国柄が大きく影響します。
ドイツは、高速巡航の国、、、
いくら、ヘッドのシートリングやバルブなどをいい素材に変えても
肝心のヘッドがクズアルミを使っていたのでは、簡単に変形してしまいます。
ドイツ車は、その当たりをよくわかっているのだと思います。
現在3.3Lターボに3.2カレラ用のマニを取り付ける為、ポートを加工しているのですが、
相当削らないと、サイズが合いません。
少しアルゴンで肉盛りをして仕上げていきます。
ターボがいかに吸入ポートを小さくしているかが良くわかります。
ポルシェのポート形状は、なだらかなRが無限に広がるような
理想的な形をしています。
空冷2バルブでも現在の車以上の性能を発揮するのは、
やはりひとつひとつの完成された部品の精度にあるのだと思います。
3.2カレラのマニホールドを使う理由は、3.3Lターボとスタッドボルトの位置が
同じで、ボルトオンで付く(ポート加工は必要)ことと、、、
KEジェトロを取っ払いMOTEC仕様にするときに、インジェクターホルダーがそのまま
使えることや、インタークーラーの作成がしやすいことなど、
メリットがいっぱいあります。
形もカッコよくインテークポートの長さも充分にあり純正流用部品としては、最高の部品です。
昔は、ヤフオクなどに安く出品されていましたが、最近は、あまり見かけなくなりました。
M30エンジンをフルコン制御にする予定でいる人は、
でひ、手に入れておきましょう!