エンジンオイルについて

車のエンジンオイルについてお話します。

皆さんは何を基準にエンジンオイルを選んでいるでしょうか?
エンジンオイルは車にとって大変重要なパーツの1つです。

エンジンオイルがなければ車は走ることができません。
オイルが適切な油圧でメタルやカムの間を流れてくれるからエンジンは焼き付かずにすみます。


車のエンジンはたくさんのメタルを使っています。メタル本体は手で触ってもツルツルでまるでキズがないように見えますが顕微鏡などで見るとギザギザの金属の形をしています。
最近のエンジンはナラシはいりません? などと国産車のディーラーマンがいいますが、それはある程度の期間がくれば車を買い替えてもらいたいと言う意味も含まれています。
メタルをはじめ車のパーツはすべてナラシが必要です。
私はエンジンを組上げた際、そのエンジンに火が入り各部を点検した後かならずすぐにエンジンオイルを抜きエレメントと共に交換します。
まだ、かけ始めて10分そこそこのエンジンでも初期のアタリによる細かい金属片が必ず出ます。
また、抜いたオイルを見ることでエンジンの内部が正常に機能しているか確認できるからです。
エンジンオイルには10w-40wや5w-30wなどのグレードがあります。
左の数字は常温のグレードで右が油温100度のときのオイルの硬さになります。

ここで質問です。
あなたは、AE86のバリバリのNAのフルチューンの車に乗っています。(私も昔乗っていました。)

エンジンオイルに5W-40wのオイルと5w-50wのオイルを使用しましたが共に油温は同じ(100度)で油圧は5w-40wのほうが0.5k低い温度をさしました。

さてどちらのオイルを選びますか?

答えは、
私なら間違いなく5W-40Wを選びます。
もしくは、冒険して、0w-30wも使って見ます。

さて? なぜでしょう?

車のエンジンは全開性能時にフリクションロスをきらいます。
エンジン温度が同じ100度でおさまるのであればより抵抗の少ない5w-40wを選ぶのがレースの世界では常識です。
しかも、油圧もコンマ5少ない=抵抗が少ない、、、、
となります。

もし、全開時に5w-40wの油温が120度で 5w-50wの油温が 100度だったら間違いなく
5w-50wを選びます。

エンジンオイルは油温100度から10度上がることでグレードが10下がります。
40Wは100度のときのグレードで110度だと30Wになると思っていただければオイル選択の基準になります。

昔のN1レース車両は後付けのオイルクーラーなどは、付けられませんでした。
サーキットを10周も走ると油温は130度を超えます。
130度だと60Wグレードのオイルをつかっても30Wのグレードまで落ちてしまします。
まして0w-30wだとほとんどオイルの役目をしません。
このような理由から60Wグレードのオイルを使ったりしました。

現代のレース車両はオイルクーラーの進化により、油温を100度に抑えられます。
オイルも10W-30Wなどのフリクションロスのないオイルが主流になっています。

俺の車は、5w-60wのオイルが入っているからすごいだろう? なんて言うのは油温管理の出来ていない素人のドライバーのセリフです。

オイル管理ひとつで車の性能自体は変わります。
また、グレードは高性能でも中身はまるでダメな粗悪オイルメーカーも多数存在します。
オイルは車の状態を知る大切な情報源です。
交換の際抜いたオイルを手で触ってみましょう。
そこからいろんなことが学べるかもしれません?、、、、、、

続く、、、、、

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