964カレラ LINK OBD2




ほぼ、1年前にエンジンOHした  Oさん964カレラ。
今回は、アライメント   LINK  のセンサー校正などで入庫です。
先日、TC1000を走行中 レブリミッターが作動。
ロガーでチェックすると油温がなんと150度。
でも純正油温計は  130度ぐらいの位置だった様なのでLINK  側の油温センサーの校正のずれの可能性あり。
あと 下回りを点検していると
オイル配管が、、、、
潰れています。
クランクケースも傷が、、、、
オーナーさんに確認。
どうやら駐車場のタイヤ留めにひかかったらしい、、、、
こいつが原因で油圧低下してなければいいですが、、、、
とりあえず、オイル配管は、中古の取り置きがあったと思い探すと見つかりました。
こいつ新品で買うとめっちゃ高いのでとりあえずよかった。
捨てないで良かった。
あとは、ドライブシャフトブーツからグリス漏れ。
この車、以前からポルシェ用じゃないドライブシャフトブーツが付いていました。
こちらが、純正のブーツ。
今回は、残りの3箇所も純正ブーツ交換します。
あとは、コーナーウエイトをとってのアライメント。
コーナーウエイトは、厳密には、スタビのロッドが調整リンクでないと正確には取れませんが、簡易的な調整は非リンクでも出来ます。
結構狂っています。
ちなみにこれ  ポンド表示ですので
0.453を掛けて下さい。
車重  1158K  です。
あとは、今回LINK  でOBD2カプラーを作りI phone などで表示出来る様にします。
こんな感じに
これは、昔、ウチの964ターボで試験的に動かしたものです。
タコメーターなどの動きが早い部分ではなく油温やセンサー類を見るには十分使えます。
トラストなどのOBD2専用モニターを使えばもっといいかもしれません。
964などの古いポルシェでもLINK  フルコンを使えばCAN通信によりOBD2 機能が使えます。
時代は、変わったな~~~って思いますね。

89 930ターボ ⑦




今日から、LINK  ECUの配線作業。
まずは、要らない配線を撤去する事から。
それにしても、MSDでかいな~
点火システムだけでLINK本体と変わらない大きさ。
点火システムって容量の大きさが性能の良さって昔は、言われたけど
さすがに大き過ぎです。
ワイヤリング作業を進めています。

オープンループとクローズドループ

今日は、LINKフルコンの話。

LINKフルコンは、ターボ車のブーストソレノイドの設定でオープンループとクローズドループを選べます。
簡単に説明すると
オープンループが昔ながらの機械式VVCでの制御で
クローズドループが最新の電気式EVCです。
オープンループは、垂れ流しのブースト制御。
例えば、ソレノイドを20%作動させた時にブーストが1Kだとすると
オープンループ設定だと常に20%作動させます。機械式VVCのダイヤルのように設定した数値が全てです。
でも、この方式だと使用条件が変わった場合でも同じ制御しか出来ないので安定性がよくないです。
これに対してクローズドループ制御は、
ブースト1Kに制御したソレノイドバルブが本当にブースト1Kかかっているのか?
監視する機能があります。
車のブーストは、回転数  使用ギヤで大きく変わってきます。
2速の4000の時に1Kかかっていたブーストが4速だと0.9Kに落ちてしまったり。
5速だと逆に上がりすぎてしまったり。
でも、これだと困りますよね。
それを監視出来るのがクローズドループ制御です。
ブースト1Kに制御した場合、どのような条件でもブーストを1Kに保てるように監視します。
でも、クローズドループにも欠点があります。
それは、制御設定が複雑過ぎて使いこなすのが大変です。
LINKフルコンに場合、初めからクローズドループ設定にするとハマります。
だから、初めは、オープンループで設定してブーストが安定しない車の場合、クローズドループに変更するのがおすすめです。
最新フルコンは、使える機能が多すぎるので日々勉強ですねー。