993カレラ オイル漏れ修理。

最近、購入された993カレラのオイル漏れ修理とその他メンテナンスです。

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空冷ポルシェは、海外流通が多くどんどん高値となっています。

993カレラ MTも その1台です。

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購入されたばかりですが、オイル漏れやシフトロッド不良など問題点がたくさんあります。

サーキットを問題なく走れるレベルまでメンテナンスします。

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問題のシフトロッドは、片側のブッシュがいなくなり前方にロッドが出てきています。

これだとまともにシフトできません。

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オイル漏れ部分は、エンジンを脱着しないと修理出来ないので脱着しました。

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クラッチは、RSクラッチのシングルマスへと交換されています。

ディスクの程度は、まだまだ大丈夫そうです。

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クランクのリヤのオイルシールは、オイル漏れ有り。

要交換です。

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ディスビ、プラグコード  ディスビベルト ディスビキャップ  ローターなど

点火系統はすべて新品交換します。

あとは、タペットカバーのオイル漏れが酷いので交換します。

空冷最後の993でも もう20年前のモデルです。

一般メンテナンスが必要な車両です。

 

993 エンジン o/h 3

993エンジン

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ヘッド部分の組み付け。

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993エンジンは、バルブのステム径が964よりも1mm細い。

もちろん、フリクションロスを減らす為です。

逆をいえば、細いバルブガイドは、ガタが発生しやすい。

性能を求めれば耐久性が犠牲になる。

チューニングはこれの繰り返しです。

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そして、993エンジンの最大の特徴。

ロッカーアームがラッシュアジャスター式。

生産コスト削減の為の処置。

993は、ポルシェにとって経営危機の厳しい時代に生まれた車なので
仕方ないです。

今回は、カムもスペシャルをいれるので、メカニカルロッカーアームに
交換です。

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ロッカーシャフトもオイル穴を小さくしたタイプを使います。

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本体完成。

993エンジン O/H 2

993エンジンo/h

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腰下部分の組み付け。

993エンジンは、コンロッドのジャーナル径が964までのエンジンとは
違います。

だから当然クランクシャフトも違います。

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コンロッド組み付け。

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ピストン バリ取り。

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腰下部分 完成。