964 カレラ2 エンジン 2




エンジンのパーツ洗いは、組む直前が基本。
アルミパーツなら問題ないですが
ボルト類など鉄のパーツは、錆が発生するからです。
また、洗い作業は、一見誰にでも出来るように思えるでしょうが
プロは、洗う段階で使えるパーツと使えないパーツを見極めます。
だから、実は、すごく重要な作業なのです。
バルブSP
セット荷重を測定後 組み付けです。
オイルポンプ。
カレラ2   からは、マグネシウム製。
組み付けも人間による加減が必要です。
オーバートルクで締めるとすぐロックします。
クランクを測定して組み付け。
クランクケースの組み付け。
この作業中は、ウチは
一時的に店を閉めます。
電話も出ません。
ポルシェのクランクケースは、すごい数のボルトとナットで締めるので
シール剤が乾く前に全ての作業を終わらせたいので途中で作業を止める訳には行かないからです。
クランクケース完成。

964 カレラ2 エンジン

フルノーマルの964エンジン。

やっと加工から上がってきてこれから組み付けです。
まずは、ケースの洗浄から。
ピストンシリンダーも洗浄後  水洗い。
まずは、ケースのバリ取りから。
ヘッドボルトは、タップ掛け。
あと2機  加工中のエンジンがあるので
急ぎで組まないと、、、

993 エンジン完成




993エンジン組み付け。
ヘッドボルト締め付け。
これ  993エンジン用のカムシャフトの治具。
ノーマルカムの場合、
この治具さえあれば誰でもバルタイの調整なしでカムが組めます。
メーカーの生産ラインで誰が組んでも
同じ組み方が出来るように993エンジン以降のポルシェは、各エンジンに対して治具が存在するようになります。
これは、ポルシェに限らずほとんどの車がそうなっていきました。
でも、もし違うカムを組みたい場合はどうするんだい。
結局は、エンジンの理屈を知っていないとノーマルエンジンは、組めてもチューニングエンジンは、組めないということです。
チェーンガイドは、当然交換。
993エンジンからは、ロッカーアームもラッシュアジャスターなので調整が必要ありません。
このあたりも生産コストを考えての設計。
トヨタ方式???
がすでに浸透し始めている。
実際、この後のエンジン
996カレラエンジンは、完全にトヨタ方式。
今見ても、ポルシェ史上最低のエンジンだったと思う。
エンジン完成。
クラッチは、ノーマルのダブルマス。
本当は、RSクラッチにしたいところですが、それは次回に。
レリーズBGは、音が出ていたので交換です。
エンジンマウントは、リジッドタイプに交換。
シフト回りのリンケージブッシュ類も新品交換。
とりあえず、1発始動。
ノーマルなので当然か?
雨が、降る前に少し慣らし。
いい感じです。