930ターボ エンジン分解 完了

930ターボエンジン分解

ヘッドやピストンも問題なく使える程度です。

ヘッドボルトは強化品ではなくノーマルのままなので今は折れてはいませんがOH時期かと思えます。

コンロッドも問題なしでここまでは順調でしたが

クランクケースを開けると問題発生。

7番メタルが焼き付き。

何台もポルシェのエンジン組んでいますが

メインメタルがここまで焼き付いているの初めて見ました。

メタルの熱でケースのアルミ部分まで溶けています。

コンロッドBGは、何台か見たことがありますが

その場合も大体 ほとんどが人的ミスによる場合が多いです。

クランクキャップを逆さま組んでしまうパターン。

このパターンは今まで結構見ました。

でもクランクケースの場合 1体構造なので逆さに組めません。

7番メタルのオイル通路は他のメタル部分よりオイル穴が大きいのでゴミなどが詰まったとも考えにくいです。

となると何が?原因?

ウチでずっとメンテナンスしてきた車ではないので原因がわかりません。

今のオーナーさんでなったのか?

その前のオーナーさんでなったのか?

今となっては解りかねます。

1番メタル側にも少し焼き付きの症状が、、、

これは仮説ですが最近ターボのエンジンオイル交換していて思うのですが皆さんオイル量を気にしなさすぎ、、、

エンジンオイル交換でオイルを抜くと4Lぐらいしか出てこない車を3台ほど見ました。

この状態でも油圧警告灯はつきません。

ターボは1000Kぐらいの走行で1Lオイルが減る車もあります。

本来12Lぐらい入るオイルが1/3以下なら何が起きてもおかしくないですね。

これはあくまで仮説です。

こうなるとクランクケースとクランクの交換が必要です。

その部分だけオーバーサイズメタルを組むという選択も他のお店ではあるでしょうがウチでは無しです。

何故ならオーバーサイズメタルを組んだ車は通常の街乗り走行はOKですがスポーツ走行は

はっきり言って無理です。

ポルシェでスポーツ走行出来ない車?

それはもうポルシェではないからです。

今回は、ウチの常連のお客さんがケースとクランクを持っていたのでそちらを譲り受けてそのパーツを使ってエンジンを組みます。

それ以外の部分は問題無しです。

エンジンは調整良く走っていても開けてみないとわからない。

日々のメンテナンスが重要ですね。

930ターボエンジン分解

エンジン室に入った930ターボエンジンの分解です。

マフラーはエンド部分にクラックが入ってきています。

こちらは要修正ですかね。

Kジェトロ部分を外して分解していきます。

今回はLINKでフルコン化しますのでこの辺りのパー使いません。

エアレギュレター  ウォームアップレギュレター

フューエルアキュームレーターなどKジェトロに付随するパーツは全て使いませんので今度のメンテナンスはし易くなりますね。

エキマニのボルトはやはり錆着いていて取れません。この辺りもいつもと同じです。

補機類は一通り外れましたのでこれから本体の分解です。

こちらは930 3Lエンジンの洗浄です。

こちらは来週から組んでいきます。

Tさん 930ターボ  エンジンOH

この車は京都からです。

綺麗な930ターボです。

エンジンOH とLINKでフルコン化

964 タービンやBIGインタークーラー

カムシャフトや ポート研磨など一通り行います。


4速ターボなのでクラッチはワイヤーです。

クラッチも今回はOSのツインプレートに交換します。

OSからは、4速ターボ用のクラッチは販売されていませんがウチだと取り付け出来ます。

早速 エンジンを降ろして分解にかかります。

クラッチは現状ノーマルが着いています。

エンジン台にSETしてこれから分解していきます。

それではまた  UPします。