930ターボ 完成

今年最後の仕事。

エンジンOHの930 ターボ

4年分の汚れを落として、、、、

オーナーさんへ渡す前の慣らし運転。

このターボは79年モデル。

もう40年前の車です。

930 ターボ クラシックですね。

いつもの北関東1周です。

日曜日でもパーキングはコロナの影響で空いていますね。

私が250km走り残りはお客さんに正月中に慣らしをしてもらいます。

空冷ポルシェは時計のロレックスに似てますね。

製品が持つきちんとしたヒストリーがあり完成された製品精度があります。

500万 貯金があるなら銀行に預けず迷わずロレックスを買え、、、、とよく言いますが

同じように500万で最新モデルを買うなら空冷ポルシェを500万かけて仕上げろ、、、、

と思います。

その500万は、10年後も決して裏切らない。

しかもポルシェのターボモデルは

ロレックスならデイトナですね。

探しても見つからない人気モデル。

40年経過した今も きちんと整備してやれば

今の時代も走らせる事が出来ます。

ポルシェは生まれながらのスポーツカーを作るメーカーです。

大衆車を作っていたメーカーが俄かに作ったスポーツカーではありません。

だから40年経過した今も、、そのボディ剛性に驚かされます。

エンジンはフルOHで現在の最先端のフルコン制御です。

ビンテージロレックスに最先端のムーブメントを組み合わせたような仕上がりです。

まずは慣らし運転から楽しんでもらいましょう。

930ターボ  エンジン始動。

エンジンOHの930ターボ  

MTのオイル漏れも 修理。

フルコンは、いつもの LINK Stom X 

AF計は、PLXです。

メーター周りも 終了。

元々の燃料ポンプの配線が切られていたりタコメーターの配線がなかったり、、、

いろいろ大変でしたが何とか終了。

あとは、LINKフルコンのセットアップ。

エンジン掛ける前に すべての配線のチェック。

始動前にインジェクター作動確認。 コイルの作動確認。

ISC  ブーストソレノイド  の作動確認。

実は、こういうことが当たり前にできるフルコンって案外ないです。

高性能をうたっていても結局肝心なことができない場合が多いですね。

私、、LINKの回し者では全然ないです。  もっといいものが出てきたら乗り換えてやろうと思っているぐらいですからね。

でも、なかなか出てこない、、というか、、また一から覚えるのめんどくさい、、と思いますね。

無事エンジン始動。

エンジン本体は、ノーマルなのでアイドリングも安定していますね。

ノーマルカムでフルコン、、、案外初めてかもしれません。

4年間も動いていなければ当然、、、車検は、ない。

気が付けばもう年末です。

ここからがさらにバタバタですね。

930ターボ  いろいろ問題が、、

LINKフルコンハーネス 作業 

エンジンルーム側もほぼ完成です。

エアクリーナー パイプも新規作成。

エンジン配線作業は、順調ですが他の部分でいろいろ問題発生。

右のリヤのハブベアリング及びブレーキローターが問題ありです。

長い間交換されていようで、、、要交換です。

ハブに関しては、、、これでよく走っていたな? という感じです。

もう、、グリスがグリスでなくなっているレベルです。

930Tのリヤのハブベアリング交換は、 歴代911系の中で1番厄介です。

ナローから 930カレラ  964などがすべて一般的なBGを使っている中で930ターボだけがテーパーB/Gです。

写真のようなリヤハブ形状の為 ベアリングレースの取り外しが最悪です。

また、組み付けもBGの中のスペーサーを潰しながらプリロード調整しなければならないのでこちらも大変です。

この車、、、ドラムブレーキのバネも折れていました。

また、燃料ポンプも腐ったガソリンの為か電気を流すと、、、ロックして動きません。

こちらも交換です。

車は、動かさない時間が長ければ長いほどいろいろ問題が起きますね。

こちらは、別の930ターボの クランクシャフト、、、

加工から上がってきたので組み付け準備です。

今年は、12月から寒い日が続きますね。

残り10日 あまりですので今更いろいろ急いでも仕方ないのでゆっくり確実にやることとします。