964カレラ2 クーパーリング加工。




クーパーリング加工済みの964カレラエンジン。
クーパーリングは、もともとブーストをかけるターボ車用によく使います。
ノーマルのヘッドと何が違いのか?
ノーマルの964カレラは、シリンダー側に溝が切ってありそこにGKが入ります。
片溝タイプ   これが964カレラの後期エンジンです。
前期エンジンの場合溝はなく、GKも入りません。
964ターボ3.3Lの場合は、溝はなく平らなGKが入ります。
ターボ3.6Lは、964カレラ2  後期と同じでです。
クーパーリング加工は、シリンダーとヘッドの両方に溝を掘りその間にステンリングを入れます。
溝を両側に掘りその間をステンのリングで抑える。
考えただけでも強そうでしょー。
通常の車のメタルGKなんかより全然強いです。
ただこれは、相当な技術がある加工屋さんでしか出来ません。
ポルシェのヘッドは、1個  数十万円
シリンダーも数十万円。
もし、加工ミスをすれば、、、、
と考えると当然です。
クーパーリング加工は、機械加工をやった事がある人ならその難易度が解ると思います。
双方に溝を切りリングが両側の側面に100分台で密着するように加工しなければならないからです。
究極は、このリングをステンではなくベリリュウムで作るという方法もあります。
このパイ数のリングをステンでなく無垢しかないベリリュウムで削り出して作ったら、、、、
いったいいくら?  かかるのか?
昔のどっかのグループA車両がやってました。
お金持ちの人は、是非チャレンジしてみてください。
ウチでは、さすがに今までやった事がないです。

964 カレラ2 エンジン組み




ウチでは、珍しく964カレラエンジン
OHが続いています。
NAがここまで続くのは珍しい、、、
これで3台続けてです。
このエンジンは、サーキット用です。
964カレラから、オイルポンプがマグネシウムなので分解は、慎重に。
クランクの触れを測定。
結構  優秀です。
メタル類は、以前にOHされてから時間が経っていないので全て再使用です。
腰下完成。
ヘッドボルトは、ARPの強化ボルトを使います。
ヘッドボルトは、ロックタイトでテンションを掛けながら1日待ちます。
コンロッドボルトもARPの強化ボルト。
もう定番ですね。
コンロッドまで組み付け完了。
来週から、993カレラエンジンもあるので頑張らないと、、、、

M64 3.8L エンジン

M64  3.8L エンジン組み付け。

コンロッド組み付け。
今回は、コンロッドブッシュも
作成入れ替え。
リング合わせをして組み付け。
新品でも結構狭かったりするので
要調整です。
組み付け準備完了。
やっぱり、新品はいいね。