930カレラエンジンのオーバーホールも、いよいよヘッド組み付け工程へ。
今回のエンジンはマーレ製3.4Lハイコンプレッションピストンを使用した仕様です。
組み付け前には、燃焼室容量を1気筒ずつ測定し、ピストンのトップ容量も実測。カタログ値ではなく、実際の数値をもとに圧縮比を算出していきます。
燃焼室容量やトップ容量はわずかな違いでも圧縮比に影響するため、エンジンを長く安心して使っていただくためにも、この工程は非常に重要です。


ヘッドはバルブの状態を確認しながら組み付け。
- バルブのすり合わせ
- バルブスプリング荷重測定
- セット長の測定・調整
といった基本作業を一つずつ丁寧に行います。

バルブスプリングは単に組み付けるだけではなく、荷重測定を行い、規定値に収まっていることを確認。セット長も揃えることで、6気筒すべて均一なバルブ作動を目指します。

ヘッド組み付け後は、各容量をもとに圧縮比を計算。
今回の仕様では、
圧縮比 10.2 : 1
となりました。



この仕様であれば、レスポンスとトルクの向上が期待でき、ストリートからスポーツ走行まで非常に扱いやすいエンジンになると思います。


今回のエンジンは、
- LINK G4Xフルコン
- ダイレクトイグニッション化
- 燃料ポンプ容量アップ
を組み合わせる予定です。
機械精度をしっかり出したエンジンに最新の電子制御を組み合わせることで、始動性・アイドリング・レスポンス・高回転域まで、純正以上の扱いやすさと性能を狙っています。
完成後のセッティングが今から楽しみな1台です。
