W124 ベンツの弱点

最近、またW124のベンツをいじることが多いです。

整備の仕事をしていると、なぜだかわかりませんが、ひとつの車の整備をしていると
同じ車が集まってきます。

時期的なものもあるとは思うのですが、
ほんと多いです。

ポルシェをやっているときは、工場がポルシェばかりになり、
また、ベンツを整備しているとベンツばかりになります。

今回は、W124のベンツの弱点をいくつか述べたいと思います。


私の知っているお客さんで、車のことをよく知っている人がいて
まず、中古車を買うと、すべてのブッシュを新品に交換します。

それから、ブレーキを強化して、足回りを交換し、
エンジンをチューニングする。

この一見当たり前に思える順序を本当に実践する(できる)人は、少ないです。

このお客さんは、今まですべての車をこのように整備してこられました。

W124のベンツもブッシュがへたるのがはやい車です。

ディラーだと定期交換部品に指定されるほど、ダメになります。

ただ、ブッシュの場合は、徐々に悪くなるので、
中古で買った車の場合などは、わかりづらい部分でもあります。

全部入れ替えるとなると20万近い出費となりますので
ほとんどの人がやらないと思います。

でもお金をかけた効果は絶対にある場所ですので
余裕がある方はデッタイにやるべき整備だと思います。

あと、E320で厄介なパーツとして、電子スロットルというものがあります。

これは、現在の電子スロットルとは違い、アイドリング付近のコントロールと
オートクルズなどのコントロールをしています。

アクセルワイヤーも付いているので、今の車と違い完全に電子化されていません。

私もこの車に実際に乗っているので解るのですが、アクセルの踏み始めやバックなどの
車庫入れのときのコントロールが人間の意志とは違った動きをすることがあります。

まだ、電子スロットルが完全に開発される前にテスト的要素を兼ね備えた車であったので
しょうがないと思いますが、E320の中で1番厄介なパーツのひとつです。

しかも、これが壊れるととんでもなく高価な部品です。

もし、壊れた場合は、、、、

1度やったことがあるのですが、
もし、オートクルーズやアイドリングコントロールを無視するつもりであれば
スロットルアクチエーターを完全に殺してしまう。

これがなくなると、当然ファーストアイドルしません、また、エアコンのアイドルアップ、
オートクルーズなども働かなくなります。

でも、ファーストアイドルは、ほんの数秒、スロットルに足を乗せていれば平気ですし、
オートクルーズは、もともと付いていなかったと割り切れば、この方法は、
案外使えます。

あの、発進時の変な違和感がなくなり完全なマニュアルスロットルになりますので、
通常の使用には、この方が逆に乗りやすい車になります。

私も、もし壊れたら、、、、取っ払おうかな!と思っています。

でも、高速に乗るとさすがにオートクルーズは欲しくなります。

オートクルーズだけ活かす方法があればいいのですが、、

なかなか難しいそうですね!

このほかにもいろいろな弱点があります。

また、いろいろ書いていきたいと思います。