メルセデスのV6エンジンはW210から登場しました。
前期では直6エンジンだったのが後期ではV6エンジンに変わりました。
私はあまりV6エンジンは、好きではありません。
あのアイドリングなどの振動面もそうですが、なんと言ってもクランクピンを左右バンクで共有する作りな為、強度不足でチューニングには不向きです。
ではどうして各メーカーが使いたがるのか?
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車は売れてなんぼです。
売れるためにはスタイリングは欠かせない重要項目となります。
従来の直6では、エンジンの全高が高いためどうしても見栄えの悪い車になってしまいます。
日産の、GT-RとZ32を比べてもらえば一目瞭然です。
スタイリング重視のZ、、、性能重視のGT-R、、、
また、運動性能を上げるのにも重心の低いV型エンジンは有利です。
ベンツのV6エンジンは他のエンジンと違った特徴があります。
それは90度バンクのV6というところです。
V6エンジンの大半は60度バンクです。
60度バンクにすることにより共有するクランクピンを60度ずつずらすことが出来ます。
エンジンの振動面で考えるとこれが理想的なV6の設計です。
じゃあーどうしてベンツは90度バンクなのか?
この答えは非常に単純です。
前から存在したV8の90バンクのブロックのV2を切り落として作ったのがベンツのV6です。
こうすることでシリンダーブロックの加工ラインを共通化できるメリットがあります。
大幅にコストを削減できる。
ベンツといえども最近はコスト重視です。
しかし、本当の理由はDTM全盛時代、他社がV6エンジンで勝利する中V6を持っていなかったベンツが即席でV6を作るためにV8エンジンを切り落としたV6を作ったらしい、、、
短期間でレースに通用するV6を作ってしまったメルセデスの技術はやはり凄いものがあります。
しかしレースならあまり関係ない部分もストリートでは大きな問題になります。
90度バンクのV6はクランクピンを30度位相させることにより120度の等間隔爆発を行うことが出来ます。
この30度位相がアイドリング付近であの嫌な微振動として現れます。
ベンツと同じく90度バンクのV6を持つホンダもNSXやレジェンドでは同じような振動に悩まされています。
NSXはスポーツカーなのでまだいいのですがレジェンドは高級車なのでやはり気になる人は気になるでしょう。
V6エンジンそのものはレースで使用するのはまだいいのですが街乗りのエンジンとして見た場合あまりいいエンジンではありません。
しかしながら現在1番多く使用されるのは3Lから4Lのもっとも売れるクラスの車にはコンパクトで軽量なV6エンジンは外すことが出来ないエンジンだからだと思います。
このことが現在BMW以外のメーカーが直6を使用しなくなった理由でもあるといわれています。
直6ほど乗っていて気持ちよく吹けあがるエンジンはないのですが時代の流れでなくなりつつあるのが寂しい限りです。
最新のベンツのW211に積まれるた新開発のV6/3.5Lエンジンは、振動がほとんどなくなっているらしですね。
ツインカムにしたからなのか?、エンジンマネージメントの進化なのか?正式な理由はわかりませんが、車の技術の進化は、V6の弱点まで消してしまった。
これで、完全にベンツの直6は姿を消すことになりそうです。
私の中ではW124が本当の意味での最後のメルセデスだと思っています。
最新技術により車はどんどん快適で燃費もよく高性能になっていきますが何が?高性能で、何が?本当にいい車なのか?を感じるのはその車をドライブする人間の感性です。
新しいものが必ずしも最高とは限らない、、、、
古きよきものは存在します。
たて目メルセデスを愛してやまない人を私は知っています。
500Eを愛してやまない人を知っています。
私自身メルセデスオーナーであることを誇りに思います。
そしてベンツはどの時代でも最高の車を提供するメーカーであることを希望します。
一人のメルセデスオーナーとして、、、、、
シビレました。
プロが解き明かしてくれるV6の弱点とか、メルセデスオーナーの気持ちとか。感動です。V6と直6の両方、もう一度ちゃんと感じながら乗ってみます。
モモセン さんへ
お久しぶりです。
お元気ですか?忙しいと思いますが今後ともよろしくお願いします。