ポルシェの3.3Lターボエンジンが完成しました。
ポルシェのターボエンジンはカムの作用角が極端に少ないです。
もちろんカレラ2などと比べての話ですが、、、
この辺はメルマガで紹介します。(肝心な部分はメルマガのほうが話しやすいので、、)
さて、このエンジンを車両に積みエンジンを始動させたのですがどうも様子がおかしい、、、
あなたのクリックが明日へのパワーに、、、、ランキング参加中!
すべて完了エンジンをかけるとバラバラとエンジンがばらつき始めました、、、、
まるで点火時期がづれているような音をします。
しかもタコメーターの針がメーター内で大暴れしている、、、、
3.3LターボはKジェトロの燃料方式で点火もECU制御ではありません。
プラグを調べても特にカブッテいる感じはありません。
Kジェトロの燃料配管のエア噛みも疑いましたがエア抜きをしても症状は変わらず、、、
バルタイ間違えたかなー
まじめにそう考えました。
エンジンが掛かる条件は 良い圧縮、 良い点火、、良い燃料の3点です。
これは基本中の基本です。
ガソリンエンジンである以上どんな車でも共通です。
このすべてを満たしていて掛からない理由は何か?
結構悩みました、、、
このエンジンをO/Hするにあたりノーマルから変更した部分は何か?
問題点はそこにあると思いました。
実はこのエンジンお客さんの希望でクラッチをRSのシングルマスのクラッチに変更しました。
RSのクラッチは通常のターボやカレ2とは違い軽量でフライホイールのダンパープーリが付いていない軽量仕様です。
サーキットやエンジンレスポンスを求める人には最高のパーツです。
ただし軽量な分アイドリングや街乗りでの扱いが難しくなります。
要はへたくそな運転手には向かないクラッチです。
今回は964のターボにこのクラッチを組んでしまった、、、
これがエンジン不調の原因でした。
この時点できずいた方は相当なポルシェマニアです。
私もすっかり忘れていましたから、、、
964のNAとターボの違い、、、、
つまりそれは点火制御方式の違いです。
そう、、NAはボッシュのモトロニックのECU制御、、、ターボはバキュームを利用した半機械制御です。
同じ年式の964であっても違います。
それではその点火は何を基準に制御しているか?、、、
そうクランク角センサーです。
ポルシェのクランク角センサーはフライホイールに付く山の数を数えています。
つまりターボとNAでは、山の数がもちろん違います。
カレ2やRSはフライホイールの山数が62山の欠歯は2山などと細かな設定がされていますがターボは大きな山が3つだけ、、、
この違いが今回のエンジン不調の原因でした。
カレ2にRSクラッチの流用は良くやることです。
しかしターボには、加工をしない限り流用は無理、、、
1回転に3回しか信号を送らないターボに60回以上も信号を送ることになる。
通常の点火信号の20倍です。
エンジンがまともに掛かるはずありません。
今回は先入観にとらわれすぎた単純なミスです。
まあーチューニングショップでないとありえないミスですが、、
勉強になりました。
hiroさん、おひさしぶりです!。
よく、解りましたねー。さすがです。
20倍の点火信号!タコメーターの動きはとてつもなく激しいものだったでしょう。
う~ん、ミスと言うべきか・・・
普通は依頼されたら、やっちゃいますよね。
でも、さっと原因究明できるhiroさん、さすがですね!!
ただ・・・
あとせっかく載っけたエンジン、あと1回脱着ですよね、ご苦労様です。
こういう苦労した部分って、なかなかお客様には理解してもらえない部分で、工賃に反映出来難い場合が多く有りませんか???
TADA へ
お久しぶりです。
映画で見る飛行機の墜落シーンのようなタコメーターの動きでした。
tmfactory へ
2回目のエンジン脱着って以上に早かったりします。こういうことはこの世界ではよくありますよねもちろん工賃もらえません。
最高はアストロのATを4回降ろしたことがあります。あれ以来アメ車はあまりやりたくありません。
こんばんは。
964ターボ3.3にのっていますヒロです。
私のターボはノーマルにRSクラッチを組み
ましたが同様の問題は発生しませんでした。
アイドリングも安定しています。
なにか違いがあるのでしょうか?
964NAではアイドリングが落ち着かないと
言う記事が専門誌などに記載されていますが…
純粋に疑問に思いましたのでコメントさせてい
ただきました。
特に悪意はありませんので誤解なさらないで
くださいねm(__)m
ヒロ さんへ
コメント遅れて申し訳ありません。
RSクラッチ用に点火制御を変えられているんですかね!
後はフライホイールを加工することで昔、装着したことがあります。
NAがアイドリングがばらつくのはフライホイールの軽さのせいです。